第一話 ページ2
Aside
鬼の匂いがした。
雪が積もっている山に残る、微かな血の匂いと鬼の匂い。
『…ん?…義勇の匂いもする…急ぐか』
そう呟くと、俺は走りだし、匂いの元へ向かった。
匂いの元にたどり着くと、そこに居たのは倒れている鬼の少女と人間の少年、立っている義勇だった。
『義勇…何もされてないか…?』
俺は首を傾げて聞いた。
義勇「(コテン、って可愛い過ぎるな…)…大丈夫だ。」
『なら良い…にしても、この鬼…少年と同じ匂いがするな…家族か?』
義勇「…そうらしいな。」
そう返されると、少女と少年について話された。
『…そう言うことか…』
義勇「鱗滝さんのところに行かせるつもりだ。」
『なら俺は…こいつに付いていく。どんな成長をするか気になるのでな』
義勇「…そうか」
会話を終えると、少年が起きた。
俺は、自分の面を付けたまま何故か義勇の後ろに隠されてる。
身長差が悔しい。
義勇「…起きたか」
義勇が声を掛けると、少年は少女を守るような体勢になった。
だが義勇は無表情のまま続けた。
義勇「狭霧山の麓に住んでいる鱗滝左近次という老人を訪ねろ。冨岡義勇に言われて来たと言え。」
義勇は、そこまで言うと消えた。
俺に任せないで欲しい。
『今は日が差していないから大丈夫なようだが…妹を太陽の下に連れ出すなよ』
そう言った後、俺は少年に
『…俺は、万が一の時の為お前に付いて歩く。念のため言っておくが、俺は万が一何かあった時に出るだけだ。その他は何もしない。』
少年は驚いていたようだが、直ぐに俺の言葉を理解したのか、妹を連れ歩き出した。
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月@坂田家 - 待っていますね~!!無理せず体調に気を付けてくださいね!!! (2019年12月16日 0時) (レス) id: 913d4eaa3c (このIDを非表示/違反報告)
梅干し太郎 - 11月の終わりごろが待ち遠しい〜リアルの方頑張ってください! (2019年11月10日 23時) (レス) id: 2e6efde964 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜空サン | 作成日時:2019年8月30日 22時