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「――なあ獪岳！！なんで鬼になんかになったんだよ！！A姉ちゃんが止めてくれてなかったら、じいちゃんが腹を斬って死ぬところだったんだぞ！！」
悲痛そうな表情を浮かべながら声を荒げる善逸に、獪岳は舌打ちをしながら、善逸を上回る大声を上げた。
「じゃあ、あの時どうすりゃ良かったんだよ！！死ぬか鬼になるか、生きる為にはああするしかなかったんだ！！」
獪岳の脳裏に浮かぶのは“あの日”の情景。
獪岳にとってはどんな形であっても、生きてさえいればそれは“勝ち”なのだ。
だからあの日、あのボロボロになった民家の前で鬼相手に頭を垂れ、懇願した。
元々獪岳にとって鬼の存在は、ただの自分を他人に認めさせる為の材料でしかない。他の隊士達のように肉親を殺されたわけでもない。
だから特別正義感が強いわけでも、特別鬼に対して恨みを持っているわけでもなかった獪岳には、すぐに思い付いた策だったのだ。
上弦の壱という一種の“死神”を前に逃げても、戦っても死ぬ未来しか見えなかったから、どうにか生きる道を見つけたまで。
「――それの何が悪い！！？テメェならどうした！？惨めに頸を差し出すのか！？無謀にも戦いを挑むのか！！？」
「っ……」
「テメェらみたいな奴らには何か違う事を考えるのか！？ナァ！！俺は何を間違った！！？」
ギリッと、獪岳の心が悲鳴を上げる。それを善逸は聞き逃さなかった。
長年、人の心の音を聞いて生きてきた善逸には、その音の
獪岳からは、果てしない不安の音と、疑念、嫉妬、後悔…。
全てが獪岳の幸せの箱に重くのしかかり、ジワジワとぽっかりと空いた穴の部分を広めていく。
「本当は人間の肉なんか食いたくねぇよ！！なのに、なのに…！！！あぁっクソ！！」
「獪岳は…アンタは――」
「ガハッ…！！？」
善逸が口を開くのを待っていたかのように、獪岳が突然血を吐きだした。突然の事に言葉を紡ごうとしていた善逸の口が塞がる。
「か、獪岳！？」
「ウギッ…ゲホッ！！」
地面に膝を付き、苦し始める獪岳は、何かに怯えているようだった。
咄嗟に善逸が「鬼舞辻無惨だ」と察す。
獪岳が、無惨の怒りに触れたのだ。
獪岳の脳内では、「何故戦わない」「呼吸の使う鬼にはもう、飽きていると言うのに、黒死牟の多のみだから受け入れてやったんだぞ」「それに見合った行動をしろ！」などの無惨の凄みのある声が響いていた。
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�桟鈬�(プロフ) - Ashleeさん» コメントありがとうございます！すみませんもう少しお待ちくださいませ💦 (2022年7月28日 9時) (
レス) id: 6e9456ced1 (このIDを非表示/違反報告)
Ashlee(プロフ) - 続きが速く見たいです (2022年4月16日 18時) (レス) @page22 id: 730adcd2c0 (このIDを非表示/違反報告)
月縹(プロフ) - ＃きのこさん» わー！ありがとうございます！気長に待って頂けたら嬉しいです(；；) (2021年10月2日 23時) (レス) id: 6e9456ced1 (このIDを非表示/違反報告)
＃きのこ - 更新頑張ってください('ω')ノ 応援しています。(≧▽≦) (2021年9月27日 21時) (レス) @page20 id: c964701d6c (このIDを非表示/違反報告)
�桟鈬�(プロフ) - 藍緋さん» ほんとうですか！？報告ありがとうございます！直しておきますね！ (2020年11月18日 7時) (レス) id: a8b4b5bef5 (このIDを非表示/違反報告)
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