私は三ツ谷先輩が大好き！【東リべ】

.さんじゅう ページ31

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「…田中さん」


『…はい』



おじいさんの一言で静まり返った場におじいさんは私の名前を呼んだ



「…こういうお金の貸し借りが良くないのはみんな分かっとる」


『はい、だから』


「…でもお前さんはまだ中学生じゃ。親がいないと聞いとる。」


『………』


「ワシを、親だと思って頼ってくれ。」


『……でも！』


「まだ中学生になって一年も経ってない、社会人まで長い

なら社会人になってからワシに返してくれたらいい」


『………』


「…だからこれは有難く貰っておけ…」



おじいさんが優しい声で私の元にまたお金を差し出した



『………ありがとうっ…ございます…！』



みんなの優しさが身に染みて涙が止まらなかった



「お前、顔中鼻水だらけだぞ」


「Aっち可愛い〜」


『ぞ、ぞんなごとっ…』


「お前ら女の子をいじめちゃいかん！」


「違うぜじいちゃん。好きな子には虐めたくなるって言うだろ？」


「ん、そういう事か」


「ちょっ、ち、違う！違うわマイキー！」


「何が違うんだよ」

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