17. 海はみずうみ与謝の海。 ページ17
美味しい夕食に舌鼓を打ち、
ふかふかの布団で、ぐっすり寝て。
本日もやっぱり、早起きした俺たちは。
部屋付きの露天風呂で朝から体を温め、
本当にギリのギリまで楽しむために、荷造りを済ませて。
まぁまぁよろしいのに、と遠慮するののさんをまぁまぁと受け流し、
泊まらせて頂いたお部屋の掃除を、ほんの少し、手伝わせて頂いて。
「お、うまい」
「なんだろう、塩の違いかな」
出発前、
ふうちゃんと遊んでいる間にののさんが作って持って来てくれたおにぎりを頬張りながら、
いざ目指すは京都の北部。
さすがに海水浴は出来ないけれど、
普段あまりお目にかかることのない日本海の風景や、有名だという地酒、
美味しそうな魚料理の数々に、穴場的な観光地。
『海は水うみ、与謝の海』
枕草子にそう読まれてるんだよと、昨日櫻井さんが教えてくれた、海の京都。
俺たちを待っているのはきっと、
千年以上前から人々が想いを馳せた、空と海が織りなす青色の景色。
「しかしおいしい」
「さすがだよね」
「うまいっ！！」
「うめぼしさいこう」
「ぅうまいっっ！！！」
「こんぶもぜっぴん」
「うまーーーーーー「だからやめなさい鬼がでるからっっ！！」」
今日もお借りした、ののさんの愛車に５人。
助手席に大野さんを乗せた櫻井さんの、やたらかっこいいその運転してる姿を見ながら、
後ろでおにぎりを頬張るその道中さえ、移動中、ってことを忘れるくらい楽しくて、
信号で止まる度に、櫻井さんにおにぎりをあーんしてあげてる大野さんの、
幸せそうな笑顔がもう、もう言葉にならないほどで、
俺はただ、この先に待っているであろう出来事を大いに楽しみにしながら、
前の二人が織りなす、甘やかな世界に嬉しくなりながら、
もう誰かに分けてあげたいくらいの幸せな幸せな気分に浸りながら、
「あっ！！うみ！！ねぇ！！ほらうみのかおりがするっっ！！」
「あけたらさむいぃ」
「でも....ほんとだ、うみのかおりがする」
「さとしくん、なつかしい？」
「うん、このさきのほうでね、いつもおよいでた」
「そうなんだ、じゃあ、ほんとにおもいでのばしょ、だね」
「うん」
それは永遠に続くと、
この得も言われぬ幸せは、永遠に続いていくんだと、信じてた。
信じて、た。
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やよい(プロフ) - 智くんの背中に回された翔くんの手、翔くんの声(私は翔くんの低音ボイスが大好きです)、翔くんほど、智くんのパートナーに相応しい人はいないんじゃないかと思っています。また、お話を楽しみにしていますね。 (2021年9月1日 0時) (
レス) id: 7c70da965a (このIDを非表示/違反報告)
やよい(プロフ) - 翔くんの手は智くんより大きくて、男らしくて、頼りがいがあって、私見ですが、温かくて、優しくて、智くんを守っている感じがします。 (2021年9月1日 0時) (レス) id: 7c70da965a (このIDを非表示/違反報告)
やよい(プロフ) - 翔くんの手と智くんの手が合わさっている画像、ネットで拾って、何枚も集めています。また、翔くんによる智くんへのエスコートの動画も集めています＝ほぼ変態の域かもしれません(^◇^;)。 (2021年9月1日 0時) (レス) id: 7c70da965a (このIDを非表示/違反報告)
やよい(プロフ) - そう言う願いから、そう言う夢から、色々なものが研究され、発達して来たんですね。 翔くんの言葉、素敵です。 (2021年9月1日 0時) (レス) id: 7c70da965a (このIDを非表示/違反報告)
やよい(プロフ) - 鼓膜が破壊されてしまっていても、いつか、再生医療が発達して、智くんの耳が微かでも音を拾えるようになれば良いのに。翔くんの声だけでも。そう祈ってます。 (2021年9月1日 0時) (レス) id: 7c70da965a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mio
| 作成日時：2020年10月17日 0時
