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「その指どうした?」
『カッターで切った、自分で』
「馬鹿だなぁ」
放課後の公園でじんくんに気づかれた絆創膏。
それは未だにどくどく、と脈を打っている。
「それ貼ったの岸くんでしょ」
『分かるよね。こんなに歪んでるんだもん』
「うん。本当下手。俺はもっと上手に貼れると思うけど?」
『確かに、それは分かる』
「だから何かあったら先に俺を頼ってよ」
『‥‥うん、考えとく』
ふたりに会話が無くなるとなんだか気まずくて
優太と紫耀が遊んでいる姿に視線を移す。
『そうだ、文化祭の舞台見に行くよ』
「え、見に来なくていいよ 恥ずかしいから。そんな事より、良かったら文化祭一緒に‥」
『じんくんさ、王子様役なんでしょ?』
「え?そうだけど」
『適役だね。楽しみにしてるよ』
「‥うん、分かった」
2回目の沈黙はたまらずじんくんを残してその場から離れた。
優太の時と同じ、じんくんにも背を向けて
何が正解なのか分からない私はふたりから逃げた。
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みずき(プロフ) - みょん氏さん» すみません!個別で結構です( ; ; )嬉しいです、ありがとうございます! (2019年9月22日 0時) (レス) id: 8a2a6974ea (このIDを非表示/違反報告)
みょん氏(プロフ) - みずきさん» そうですよね‥わたし的に選択制も視野にいれてはいたのですが、このお話は最後まで一応シナリオが決まっていまして、ですのでもしじんくんオチを書くのであれば選択制ではなく個別に書いても宜しいでしょうか。本当にごめんなさい (2019年9月22日 0時) (レス) id: 3e1e1a76ac (このIDを非表示/違反報告)
みょん氏(プロフ) - さささん» そう言って頂けて本当に安心しました!感謝してもしきれません。暖かいコメントありがとうございました! (2019年9月22日 0時) (レス) id: 3e1e1a76ac (このIDを非表示/違反報告)
みょん氏(プロフ) - きゅんさん» 本当にいつもコメントありがとうございます!きゅんさんのおかげで頑張れています、これからもよろしくお願いします! (2019年9月22日 0時) (レス) id: 3e1e1a76ac (このIDを非表示/違反報告)
みずき(プロフ) - 一気に読ませていただきました…個人的にはじんくん落ちがいいのですが…( ; ; )( ; ; )( ; ; )結末選択制も視野に入れていただけるとうれしいです…!健気なじんさんにも幸せになってほしいです! (2019年9月20日 22時) (レス) id: 8a2a6974ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みょん氏 | 作成日時:2019年9月12日 20時