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魔法のニット ページ20

隼「ねぇ、今日暇?」

日曜日の昼下がりにかかってきた隼くんからの電話。

『暇?暇ではないけど...』

隼「こないだの熱のときのお礼したいんだけど」


え、隼くんからお礼?
かわいい


『いいのに、そんなの』

隼「ねぇ、暇なの?」

『うわ、勝手に部屋入ってこないでよ』

隼「見られてやましいことあるんだ」

『ないよ、隼くんじゃないもん』

隼「俺はないですから!」


もう、行くよ

って無理矢理手掴まれて、
鍵締めさせられて
エレベーターに乗せられる


『待って』

隼「なに」

『着替えたかった』

隼「なんで」

『もっと可愛い格好しなきゃ、隼くんとお出かけするのに』

隼「お出かけなんてもんじゃないし、それで十分」

『はぁ、隼くんってばなんにもわかってない』

隼「やかましいんだって、ほら、降りて」



背中を押されながらエレベーターを出る。

このニットじゃ、気分上がんないなあ。
隼くんと会うとき用にワンピース買ったのにぃ、、


隼「なに、かわいいじゃん」

『え?』

隼「その洋服でもかわいいじゃんって言ってんの」

『え、やだ待って。全然同情はしないけど、隼くんに言われたらなんでも良くなった!』

隼「はい、おっけー。タクシー乗ってー」



なんか慣らされた気しかしないけど、可愛いって言われたからなんでもいいやぁ。

このニット、隼くんの魔法にかかって特別になったなあ...

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設定タグ:GENERATIONS , 小森隼 , 佐野玲於   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:はるまき | 作成日時:2018年4月17日 19時

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