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episode10 酔っぱらい ページ5





「んじゃ!松田さん達のことよろしくな!」

「いやいやいや、待って!?今何時か分かる?普通、家に返すよね?なんで連れてきたの?佐藤さんに任せられなかったの?泥酔した成人男性3人を未成年女の一人暮らしの家に任せるなんてあり得ないんだけど!?」

「家分からなかったし、佐藤さんには電話繋がらなかったんだよ、Aなら大丈夫!!んじゃ俺、深夜バイト行ってくっからよろしく!!」

「ちょ、待ち、湊!!!」




バタンッ!!




勢いよく閉められる玄関の扉に溜め息をがでる。


てかここ最近、溜め息でることが多い。



「はぁぁぁあ……、よしっ!」



嘆いたところで状況は変わらん!!


玄関の鍵を閉め、意を決してリビングへと向かう。









……酒臭い。



どんだけ飲んだんだろってくらいに顔を真っ赤にして、気持ち良さそうに寝ている男三人組に顔を歪める。


テーブルはどかされ、ふわふわのカーペットに雑魚寝している男達にタオルケットをかけていく。
眠りが深いのか…はたまた酔い潰れているのかは分からないが、頬をツンツンとしても、肩を揺さぶって呼び掛けても反応は返ってこない。




「……生きる屍のようだ」




一度言ってみたかったこの台詞。



壁に掛かっている時計は、すでに深夜1時を過ぎていた。
欠伸をしながら生理的に滲んでくる涙を擦り取る。


松田さん、伊達さんは覚えてるけど、この長髪の人に至っては、はじめましてなんだよな…。
初対面の泥酔した……いやいやいや、もう考えんのやめよう。うん。



「松田さん、松田さん!」

「ん……ぜ、ろ……?」

「0?急になんで数字……って、起きて!」

「………」

「だめだこりゃ」



隣に眠る伊達さんも、長髪の人も反応は帰ってこない。
伊達さんに至ってはイビキで返事してきた。
佐藤さんに電話しても繋がらない。



「……しょうがない、か」



近くにあったメモ帳にペンを走らせる。
松田さん達が起きたときに、私が寝ていても混乱を起こさないように。
私の名前と、ここが私の家だということと、松田さん達を引き取った経緯と……そうだ、おにぎり作ろう。



「良かったら、食べてください……よし」



テーブルの上にメモを置く。



早炊きして、おにぎり作りますか!




明日が土曜日で本当に良かった。



10-2*→←9-4*



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ふらんすぱん - 応援してます!頑張ってください!! (4月13日 20時) (レス) id: 37d11ec695 (このIDを非表示/違反報告)
シンヤ(プロフ) - 続きとても楽しみにしています😊 (3月27日 21時) (レス) @page8 id: 0017f58385 (このIDを非表示/違反報告)
そらね - イメ画描きたいので夢主ちゃんと湊くん、聖山くんの細かい容姿を教えていただきたいです! (2022年4月22日 18時) (レス) @page8 id: 27a0f136f2 (このIDを非表示/違反報告)
そらね - 萩原にめっちゃ笑いました...とっても楽しいです!更新お願いします!!! (2022年4月19日 20時) (レス) @page8 id: 27a0f136f2 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - 萩原さんある意味笑えてくるんだが (2022年3月6日 22時) (レス) @page8 id: 70da419123 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:水梨リンゴ | 作成日時:2020年4月24日 0時

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