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気さくなベルさんは話上手で、あっという間に気が合い、話が盛り上がる。
隣に座る銀髪の人は、うるさそうに顔を険しくさせるが、口に出すことはなく煙草を吸っている。
さっきまでの不安は和らいでいた。
良い人だ、良い人だとは思うが……


なんか、危ない空気感がある。


口が避けても言えないが、この二人からはアクション映画に出てくるスパイの人達みたいな……とにかく、浮世離れした空気感がある。
三ツ星レストランとか、barとかに居そうなのに…なぜラーメン屋。


てかラーメンまだ来ない。早く来て!!!




「そういえば、貴女の名前聞いてなかったわね」

「あ、えっと、AAと申します!」

「AA……素敵な名前ね」

「あ、ありがとうございます…」



美人の笑顔だめ!!心臓止まりかける!!


……さっきから銀髪の人からの視線が痛い。


お願いだ!!煙草の火よ、消えないで!!
なんか、それ吸い終わったら話しかけら、れ、



あ、終わった。



「おい、」「ひっ」

「お待たせしましたー!!醤油ラーメン3つですね!!」

「……」



いや、店員さん強者すぎ!!



ありがとう!!好き!!!



目の前に置かれる醤油ラーメンの湯気越しに銀髪のお兄さんの鋭い眼光に見据えられ、背筋にゾゾゾッと何かが走る。



「ん〜美味しそう!早く食べましょ!」



爛々と目を輝かせながらベルさんは、箸を器用に動かして口へと運んでいく。
銀髪のお兄さんが箸を手に取り、視線が逸らされてからようやく息が出来た。


私も箸を取り、一口食べる。



「うんっまぁ…!!」



久しぶりのラーメン上手すぎる!!


醤油の香ばしい匂い、啜ったときに鼻腔を通過する何とも言えない食欲をそそる匂い。
口の中でじゅわっと広がる旨味!!!


また一口、また一口、少しだけスープを飲んで…かーらーの、麺!!



さいっこう!!!生きててよかった!!!



「っふふ、美味しそうに食べるわねぇ」

「…フンッ」

「っ、んぐ」




銀髪……わら、……笑った?



唖然としてれば、銀髪の人が不適な笑みを浮かべて、反射的に麺を噛まずに飲んでしまった。



「………俺の名前は、ギムレットだ」




いや、格好よすぎですってお兄さん。




9-3→←episode9 怪しさ満点



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ふらんすぱん - 応援してます!頑張ってください!! (4月13日 20時) (レス) id: 37d11ec695 (このIDを非表示/違反報告)
シンヤ(プロフ) - 続きとても楽しみにしています😊 (3月27日 21時) (レス) @page8 id: 0017f58385 (このIDを非表示/違反報告)
そらね - イメ画描きたいので夢主ちゃんと湊くん、聖山くんの細かい容姿を教えていただきたいです! (2022年4月22日 18時) (レス) @page8 id: 27a0f136f2 (このIDを非表示/違反報告)
そらね - 萩原にめっちゃ笑いました...とっても楽しいです!更新お願いします!!! (2022年4月19日 20時) (レス) @page8 id: 27a0f136f2 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - 萩原さんある意味笑えてくるんだが (2022年3月6日 22時) (レス) @page8 id: 70da419123 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:水梨リンゴ | 作成日時:2020年4月24日 0時

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