始まりの合図 [SixTONES] (ページ22)

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久しぶりにメンバー全員がそろった時はもうすでに宮城公演だった

それぞれの活躍はテレビで見ていたし、マネージャーからも知らせを聞いていた

久しぶりに会うのに久しぶり感を感じなかった

『おはよう』

1日だけの公演ということもあり、朝早くに集合し移動する

いつもと雰囲気はかわらない

ジェシーと慎太郎のおふざけに樹が突っ込み

北斗もニコニコしながらボケて、高地はドSを発揮

きょもは終始笑顔で見守る

変わっているのは俺だった

メンバーに脱退について何か言わないとという焦りがぎこちなさに繋がる

いつも笑えるトークも笑えない

『ねえ、』

勇気を振り絞り、声をかける

一瞬の間が長く感じる

樹「前は怒鳴ってごめんな」

俺が言葉を発する前に樹が謝罪をする

『え？』

樹「俺ら6人で話し合ったんだけど、ツアー最終日に聞くわ」

慎「Aは思い付きで辞めるなんて言わないし、ちゃんと理由があるって知っているから」

ジェ「同い年なのに俺よりもしっかりしているし」

京「Aはいつも俺らのことをちゃんと考えてくれている」

高「ツアーが終わってからちゃんと話し合おう」

北「それまで俺らは待つことにしたから」

やっぱりこの世界が好きだ

そう思ったら涙があふれてきた

慎「ちょっと～！なに泣いてるの～」

ジェ「奥さん、やだ！AHAHAHAHA」

涙が笑いに変わる

『ありがとう、大好き』といつかちゃんと伝えたいと思った