構ってください降谷さん【降谷零】新作予告の為の更新

◇epilogue◇ ページ37

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降谷side









｢ふーるやさんっ…！構ってください！｣






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俺の彼女は、まるで犬のようだ。


甘えたで寂しがり屋で構ってちゃん。

頭を撫でられるのが好きで、撫でてやると気持ちよさそうに目を閉じる。







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構え構え、と、うるさいので呆れて唇を塞いでやると、
みるみるうちに耳まで真っ赤になり、ジタバタと暴れる姿は見ていて飽きない。






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“もう！降谷さんばっかり余裕そうでずるいです！”


“降谷さんへの好きが溢れて辛い……”


“私の方が100万倍好きだと思うんですけど…！”





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なんて可愛いことを言ってぷりぷり怒っている君は、







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小さなわがままはたくさん言ってくるくせに、
俺の仕事が絡んだりすると途端に甘えベタになる所とか、




怖い夢を見た、と言って泣きそうな顔で俺の布団に潜り込んでくる所とか、




A、と名前を呼んでやると、凄く嬉しそうな顔をして飛んでくる所とか、







俺がどれほど愛おしく、大切に思っているかということを、まだまだこれっぽっちも知らないのだろう。








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降谷｢ほら、朝ごはん出来たぞ、さっさと食え。｣

｢わーい…！フレンチトーストだ〜！｣






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俺の作った朝食をキラキラとした目で喜んでくれるところも、可愛くてしょうがない…、と思っていたり。








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｢ところで降谷さん、明日のご予定は？｣


降谷｢…明日は1日、休み、だが？｣






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そう答えると、ニコ〜っと頬を緩ませるA。








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｢では明日は、思いっきり私を甘やかして構ってくれるday！ということで！｣



降谷｢なんだそれ｣



｢いいじゃないですか〜…、久しぶりにお休みが被ったんですから〜…、｣



降谷｢…まぁ、考えてやらなくもない。｣









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なんて、口ではそう言いながらも、







明日は何をして構ってやろうか。
と考えながらフレンチトーストを口に運ぶのであった。








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