構ってください降谷さん【降谷零】新作予告の為の更新

□14.苛立ち ページ14

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風見side








風見｢…降谷さん！｣







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電話してから20分も経ってないのに、
先程電話で教えた場所に、最早やってきた降谷さん。







その顔は少し険しくて、一瞬で、
あぁ不機嫌なんだな、と分かってしまう。







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降谷｢…迷惑かけたな。｣



風見｢いえ、お疲れのところ、すみません。
もう少し早く止めるべきでした。｣



降谷｢いや、酒の正しい飲み方も分からないほどこいつが子供だっただけだ。
…お前はどうする、送っていくか？｣



風見｢いえ！私は近いので大丈夫です。｣






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さすがに、この状況で送ってもらうほどKYではない。






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俺の肩にもたれかかるように眠るAを軽々と背中に背負う降谷さん。







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風見｢あ…っ、あの！｣

降谷｢なんだ？｣



風見｢…あまり、責めてやらないでください。
色々、悩んでいたみたいなので…｣





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降谷｢……お前は、こいつのことよく分かっているんだな｣



風見｢えっ…、｣








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一瞬だけ、降谷さんが凄く悲しそうな顔をして、
返す言葉がなにも見当たらなかった。







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降谷｢…いや、悪い。忘れてくれ。｣






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滞在時間は僅かに5分ほど。

Aを背負って店から出ていく降谷さんを見つめながら、どうか二人に何事もありませんように…、と密かに神頼みをする。






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風見｢…あれはかなり怒ってたな…｣






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新人の社員だったら顔を見て泣くレベルだ。


いつも冷静でクールな人だけど、
Aのことになると我を忘れてしまうところがある。









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