【鬼滅の刃】虚空ノ月光

45.溢れる音 ページ48

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陽光が差した。


禰豆子ちゃんが入った箱を背負って、いろいろな音のする方、恐らく炭治郎達がいる場所。



そこにたどり着いた。


炎柱の煉獄さんが、上弦の鬼によって死んだと聞かされた。




俺の姉は泣いていた。


俺に見向きもせずに。



頭から血を流して、わんわんと泣いていた。



俺の姉は、こんな人なのか。




近くで冷静に聞くと分かる。




この人の音は儚く、小さい。



けれど芯を持った音。






炭治郎は、凄く凄く悲しい音をさせて悔しいと言った。




「煉獄さんみたいになれるのかなぁ...」




なんだよ、これ。



上弦の鬼って、





なんで。





煉獄さんから音がしない。



怖くて、辛くて、俺まで涙が溢れ出た。





「弱気なこと言ってんじゃねぇ!!」




みんなの音が、近くで聞けば聞くほど悲しい。


伊之助がボロボロ泣きながら炭治郎に怒鳴ってる。



泣きながら、かぶり物から溢れるくらいに。





「俺は泣いてねぇ!!」




勢いよく頭突きを入れられた。


痛い。



痛いけど、






それ以上に苦しかった。

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