55吠え ページ25
固まっているB組の彼は放っておこう
「へぇ…あんたが特別枠?意外だなあ」
あ「何がかな、普通科くん?」
腕を組んで相手の顔を見上げる
私が普通科くんと呼ぶと僅かに目元を痙攣させた彼
煽ってしまったかな?
「いや、特別枠って言うから…どんな凄い奴かと思ったら…」
私の首元に視線を移し嘲笑を浮かべる普通科くん
「ネクタイマトモに結んでない、こんないい加減な奴かと…思っただけだよ」
あ「首元を拘束されるのは嫌いなんだよ、一身上の都合でね」
「本当にがっかりだよ…ヒーロー科」
こいつ……
腹が立ったから…普通科くんのネクタイを掴んで引き寄せる
「っ!?」
目の前に来た普通科くんの眠たげな目が驚きに見開かれる
あ「1つ忠告しておこう、普通科くん」
周りのモブ(爆豪曰く)の騒めきが大きくなった
きゃーっ、と理解不能な奇声も聞こえる
あ「100万歩譲って私を侮辱するのは、まぁ赦そう、腸は煮えくり返るがね。だがな、ヒーロー科の皆を…私のクラスメイトを侮辱する事は赦せんよ」
「……」
顔は依然として驚きが浮かんでいる
あ「君もヒーローを目指しているのだろう?……なら、もう少しでも良識的な振る舞いをして欲しかったものだな」
笑って言うと普通科くんの瞳が揺れる
気は済んだ…そろそろ私も帰りたいのでな
掴んでいた普通科くんのネクタイを離してやる
ゆっくりと体を起こした普通科くんは、私から視線を逸らさずにヨレヨレになったネクタイに指先で触れる
あ「乱暴な真似をして済まなかった」
一言謝ってから普通科くんのネクタイを結びなおす
その間も普通科くんは何も言わずに私を見ていた
あまりジロジロ見られるのは心地よくないんだがな、やめてくれ
あ「……いい戦いをしよう｡体育祭という公の場で…楽しみにしているよ」
笑って相手の肩をポンと叩き教室に戻る
途端にまた騒がしくなる廊下
時々聞こえる黄色い悲鳴
目元を片手で覆って天井を仰ぐ尾白
何事だ、尾白
あ「どうした、尾白」
尾白「ああー…もう……」
私の問いかけに応じない尾白
あ「透、尾白は一体どうしてしまったというんだ?」
葉隠「Aちゃん……頑張ってね」
あ「ん?」
透は私の肩にポンと手を置くと後ろのドアから帰ってしまう
逃げた
その後
尾白にはよく分からない説教を長々とされ、廊下が静かになった頃漸く開放された
よく分からない事もあるが
今私がやるべき事は…2週間後の体育祭に備える
ただそれだけだ
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カルマ(プロフ) - 落ちってありますか？ あったら爆豪くんがいいですw この作品大好きです 更新頑張ってください 応援しています(｀・ω・´) (2018年3月15日 20時) (
レス) id: 5c129ca7e8 (このIDを非表示/違反報告)
アルマ?(プロフ) - ココア☆遥さん» 他キャラの視点は書かない、というのが私の中のルールでして、そこは気をつけて書いてます｡更新頑張ります! (2018年2月25日 10時) (レス) id: 599a97a580 (このIDを非表示/違反報告)
アルマ?(プロフ) - 佰さん» ウチの子の魅力を知って頂けて嬉しいです!更新頑張ります (2018年2月25日 10時) (レス) id: 599a97a580 (このIDを非表示/違反報告)
ココア☆遥(プロフ) - 夜吠ちゃん男前で好きです！女の子だけどかっこいいです！ それに他キャラの視点を書かないのがすごい良かったです！ 更新頑張ってください！ (2018年2月25日 8時) (レス) id: b7e505c8d0 (このIDを非表示/違反報告)
佰 - すごい面白いです！夜吠ちゃんの設定良いですね！続きが気になります！(≧∀≦) (2018年2月24日 22時) (レス) id: e1e57bb127 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アルマ☆ | 作成日時：2018年2月15日 0時
