DREAMERS 6

北人×樹 ページ1

樹side






北「いーつーきー！」






「わっ」






北「おはよ！」






「おはよ」






北「ねぇ今日さ、学校終わったら

ここ行かない？」






「何これ」






北「え、知らないの！？

ほら、あのショッピングモールの中に

新しくできたお店だよ！

東京で超人気のやつ！」






「あー」





北「ね！行くでしょ？」






「はいはい」








北「生意気な後輩だなぁー」








「北人の後輩になった覚えない」






北「なっ…お前2年だろ！笑」







「まぁ、でも中身はね…」





北「お前ホント可愛くない！笑」






「…」






北「とにかく迎え行くから」






「うん」





毎日一緒だった俺たち





親の転勤で宮崎に引っ越してきた

小学校の頃から、北人とはずっと一緒




人見知りでなかなか喋らない俺に

飽きる事なく毎日話しかけてきて

その内俺も心を許し始めて…

それからずっと一緒。




最初は学校に行くのも、帰るのも





北「樹、道わかる！？間違えたら大変だから

一緒に帰ろう！」






って兄貴ぶって、俺の面倒を見てたけど…




自然と仲良くなって、あまり笑わなかった

俺を心配してた母さんも

北人の存在を喜んでいた







母「北人君！樹の事よろしくね〜

転勤って大変だけど、ここに来れて

本当に良かったわ」







北「俺が樹を守るから！

おばさん安心して！」






そんな事もあったっけ…





中学も、高校もずっと一緒

そんなに友達と言えるやつもいなかったけど

たまに話すような奴らや

クラスの奴らよりと、北人と居ることを

優先してきた





いつしか俺は、北人を好きになって



さらにそれが、恋愛感情となったのだ…







HRも終わって、そろそろ来るはずの北人


待っててもなかなか来ない…









「はぁ…」






3年の教室に向かって歩いてると

向かい側から走ってくる見慣れた姿








北「樹！ごめん！！」






「遅い、帰るよ」





北「いやぁ、授業中寝てたら

先生にゴミ捨て押し付けられてさぁ〜」







「バカじゃん」







北「またそう言う事いう！」





「早くして」





何だかんだ楽しみにしてたんだから…







北「そういえばさ

1年生のイケメン知ってる？」






「誰？」







北「名前がわからないんだけど〜

上履きの色が1年だった！

すごい綺麗な顔してる子がいたんだよ」








「へぇ」








いつか…俺が北人に気持ちを

伝えられる日は来るのかな、、、

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