ミラージュ

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１年前___________





あの日は、めちゃくちゃに晴れた暑い日だった






｢ねえ慎太郎暑いんだけどクーラー入れてよ｣


『いいんだって！窓開けて風浴びた方が気持ちいいっしょ！！』




なんて文句を言いながらも、



慎太郎が運転してくれる車の助手席に座って、


慎太郎の好きな音楽を流しながら風を浴びる


こんな時間が大好きで。








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慎太郎との出会いは大学のサークルの新歓だった



たまたま隣の席に座った私に話しかけてくれて

そこから仲良くなるのにも、好意を抱くのにも時間はかからなかった



その年の夏、慎太郎の方から告白してきてくれて。


小さい喧嘩はたくさんしてきたけど、
私たちなりに上手く、仲良くやってきていた



でもそれは長くは続かなくて





付き合って１年と少しを迎えた去年のあの日、


慎太郎が２０歳になったばかりで私はまだ１９歳だったあの日、








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『着いたぞ〜』


｢うわ！外暑すぎ！焼ける！やだ！｣


『もう今さらでしょ(笑)
焼けても可愛いから気にすんな〜』


｢そういう問題じゃないでしょ！(笑)｣






なんてやいやい言いながら車から降りて
砂浜へと向かう









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