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『高橋さんは？どうしてきたの？』
｢....私は、なんか、慎太郎に会える気がして｣
『それで俺と勘違いしたんだ？』
｢....会えるわけなんてないのに｣
『俺らもさ』
｢....？｣
『あっち側に行けば会えるよ』
松村さんが見つめるのは遥か遠くまで続く海
その表情はなんとも形容しがたいものだった
｢....松村、さん、？｣
ゆっくりと歩みを進めていく彼
その姿に動悸が止まらなくなった
｢....待って、やだっ....｣
慌てて駆け寄って彼の腕を掴んだ
｢松村さんまでいなくならないで....っ、｣
『....高橋さん、？』
｢....ひとり、やだっ....｣
もう大泣きで松村さんの腕を掴み続ける
....けど一向に反応がなくて恐る恐る顔を見上げた
『んふっ』
｢....な、何笑ってるんですか｣
『高橋さん可愛いね』
｢わ、私は本気で、｣
『足だけ水につかりたかっただけよ？』
｢....へ？｣
松村さんの言いたいことが分かってしまった瞬間
顔中に熱が集まってどこかに隠れてしまいたくなる
『顔逸らしちゃだめ』
顔を逸らそうにも松村さんの両手でホールドされてるから
見つめる先には彼の綺麗なお顔しかないわけで....
『俺にいなくなって欲しくないんだ？』
｢...ちがっ、いや、それはあの｣
おかしいおかしい、急にこんなモード突入するなんて聞いてない
意地悪な言葉を投げかける松村さんだけど
言葉と裏腹にさっきまで流れていた涙を優しく拭ってくれるから
ほんの少しだけドキドキはしてしまった
『高橋さんには本当のこと教えてあげる』
｢本当のこと....？｣
『だから家おいで』
｢え、え、え、｣
情緒も行動も何もかもがこんがらがったまま
私はただ腕を引かれ松村さんの家に向かった
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と - たくさん泣いて、何故かとても温かい気持ちになりました。素敵なお話をありがとうございました。 (2022年1月6日 23時) (
レス) @page40 id: 0e68d8260d (このIDを非表示/違反報告)
きら(プロフ) - 完結お疲れ様です！頑張ってくれて嬉しいです！本当にありがとうございます！ダイアさんの頑張りに拍手！！ﾊﾟﾁﾊﾟﾁもぉね、すごいよかったです！これからもよろしくお願いします！ (2021年10月17日 10時) (レス) id: 3e89a0f0ff (このIDを非表示/違反報告)
ダイア(プロフ) - (名前)さん» 最後まで読んでいただき有難うございました！ (2021年10月16日 18時) (レス) id: cfe0983ef4 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - タロちゃん、号泣でした。これからも作品楽しみにしてます。 (2021年10月11日 1時) (レス) @page39 id: acba0012d3 (このIDを非表示/違反報告)
ダイア(プロフ) - きらさん» 優しいコメント有難うございます、もうしばらくお待ちいただけると嬉しいです...。 (2021年9月24日 12時) (レス) id: cfe0983ef4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ダイア
| 作成日時：2021年6月16日 15時
