Give me a Green light,or...? -2- (ページ42)

今日:14 hit、昨日:50 hit、合計:82,057 hit

after６ページ42

・

｢森本くんモテモテだね｣

『へへっ、人生最大のモテ期きたかも』

｢でも大事な子、いるんでしょ？｣

『え？あー、うん、まあ、うん』

なんだか煮え切らない様子

卒業の時にあんなこと言った手前
私にはばつが悪いと思っているのだろうか

｢でもなんか新鮮かも｣

『なにが？』

｢先生、っていうかお兄ちゃんしてる森本くんが。｣

『どう？お兄ちゃんな森本くんは』

｢えー、なんだろ違和感？(笑)
ていうかなんだろ、大人な森本くんが寂しいのかな｣

『....先生にとって俺はやっぱ子どもってこと？』

拗ねた様子で私をジロって睨んでくる

｢そういうことじゃないけど....｣

『てか、はいこれ』

｢え？｣

突然渡されたのはスポーツタオル

｢ん？私タオル持ってるよ？｣

『そうじゃなくて』

前から抱きしめるかのように私の首にタオルを巻いてくれた

『ポニーテール、してるから』

｢うん、？｣

『....あーもう！肌弱いんでしょ！』

｢え、なんでそれ、｣

森本くんの気まずそうな表情を見て察した

....優吾がやってくれてたんだ、

それで高校時代の森本くんはそれを見てて....

｢覚えててくれてありがとね？｣

『先生大事なとこで鈍感だからめんどい！』

さっきよりも速いスピードで歩いて行く
森本くんについていきながらグラウンドへ向かった

・