Give me a Green light,or...? -2- (ページ25)

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『ねぇ高橋ちゃんしっかりしてよ～』

『私たち以上に泣いてどうするの～』

『最後まで高橋ちゃんらしいからいいけどさー』

なんていう生徒の声とともに親御さん方が
クスクス笑っている声も聞こえてくる

ただいま卒業式を終えて、
最後のホームルームが始まろうとしているところなんだけど

みんなとの成長や思い出を思い出して
式中から大泣きして、泣き止むことなく今に至ります

副担任の佐藤先生も
生徒以上に泣いてる私にもはや苦笑い

｢ちょ、ちょっと待ってね、今から話すから｣

涙をぬぐい、大きく深呼吸をした

・

｢えーっと、まずはみんな卒業おめでとう。
３年間、よく頑張ったね。｣

みんなの顔を見渡す

涙を流しながら、照れくさそうにしながら、
すっきりした様子で、

表情は様々だけどしっかり私のことを見てくれている

｢そして、この１年間ありがとう。｣

｢私が先生になったのは３年前で、
みんなと一緒にこの学校にやって来ました。｣

｢他の先生方に比べれば、全然年も若いし
経験も全然ないし、最初はみんなにいかに馬鹿にされないで
教師をやっていくかっていうことばっかりでした。｣

｢先生って呼んでもらえることもほとんどなくて(笑)
でもみんな高橋ちゃん高橋ちゃんって、
友だち感覚ではあるけど慕ってくれてるのが分かって
これが自分のなりたかった教師像なのかなって思うようにもなりました。｣

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