Give me a Green light,or...? -2- (ページ24)

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一月往ぬる二月逃げる三月去る、なんて
言葉のあるように

あっという間に卒業の日になった

自分にとって初めて教え子が旅立つ日

なんとも言えない緊張感と寂しさで落ち着けなかった

『花びら、折れちゃってる』

ほらその胸ポケットのとこ、って
指差してくれたのは

｢....高地先生、｣

『俺触っちゃったらセクハラになりかねないから
早く自分で直しな？(笑)』

付き合っているときなら彼が直してくれていたんだろう
もう私たちがそういう関係ではないということを
改めて実感した

別れたあの日からも学校では普段通り、
いや、今まで以上に話しかけてくれた

この時期の生徒の精神面でのサポートの仕方だったりを
たくさん教えてくれた

｢今までたくさん支援ありがとうございました｣

『なんだそれ高橋先生が卒業するのかよ(笑)』

｢ふふ、でも、本当に高地先生にもたくさんお世話になったから｣

『....まだ、先生の仕事は終わってないからな？
とりあえずは、あいつらを見送るまでは
俺らはあいつらの先生だから』

担任の先生方は教室に戻って準備をしてください、
という学年主任の言葉を聞いて

大好きな生徒が待つ教室へ向かった

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