Give me a Green light,or...? (ページ29)

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『ジャージ姿も可愛い』

｢...からかってる？｣

『んーん、本心。
バスケ中も集中出来なかったくらい』

｢そっ、か｣

それ以上返事のしようのない言葉

『いやまじで。こいつずっとうるせーの、
どうにかなんないの？』

『うわ樹、来んな！話に入ってくんな！』

あまりにも自然な流れで会話に入ってきた田中くん

さっき解散の指示出したときに
ジェシーくんがすぐ帰っちゃって暇だから
私たちに声かけるしかなかったらしい

『グラウンドでもできるんだっけ？』

｢明日多分グラウンドだった気がする｣

『俺と慎太郎、フルなんだよ』

『そうそう、バスケとサッカー』

｢えーすごいどっちも出るんだ｣

運動神経良さそうだもんなってすぐに納得

｢じゃあ早く荷物もって、戸締まりするから｣

『あ、俺教室に忘れもんしたから取り行ってくる』

｢え～、体育館は閉めて大丈夫？｣

『大丈夫！』

そう言って走って行った田中くん

『完全に気使ってくれてるわ樹、俺が先生と２人で話せるように』

｢...田中くんって空気読める子なんだ？｣

『かなりね？(笑)』

へー、新発見。

...ていうより

｢...話すこと、特にないけど｣

『俺は一緒にいれるだけで幸せなの、わかる？』

...つくづく思う、なんで私なんだろう

すぐ側にあんなに可愛い幼馴染みもいるのに

『...今日はこーちとの予定あるの？』

｢ううん、ないけど｣

『....やった、じゃあ今日の先生の最後は俺なんだ』

｢嬉しいんだ？｣

『そりゃあね、だから樹には会わないようにして校舎入ってね？』

｢なにそれ(笑)｣

『あ！！樹来た！早く！校舎入って！ばいばい！！』

わけも分からないまま急いで校舎内へ入った

｢一日の最後に喋った人になりたかったってことなのかな｣

その考えなら職員室で先生方と話すことになるから
最後は森本くんじゃないんだけどな(笑)

...まあ、森本くんが勝手に満足するなら

｢...それでいっか｣

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