unusual (ページ4)

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だけど先生の口から紡がれる英語が耳に届いた瞬間、

…好き、その感情が湧き上がってきた

一目惚れなんかじゃない、

人耳惚れ？なんて言い表せばいいのかわかんなかったけど

先生が話す英語が好きだった

「先生！」

授業が終わってそそくさと教室を後にしようとする
先生を呼び止める

でも何度呼んでも止まってはくれなくて、

…気づいてないのか無視なのか

クラスの友達も“Aスルーされてんじゃん(笑)”って

からかいの目を向けながらニヤニヤされて

「…もう、松村先生！」

教室を出て、少ししたところでようやく止まってくれた

ゆっくり振り返りながら、少しびっくりした様子の先生

目をぱちぱちさせながら近づく私のことをずっと見ていた

『…えっと』

「高橋です、今授業受けてた」

『あー…』

名前見ても特に何が分かるわけでもないのに、

名簿帳を開いて必死に私の名前を探している先生

その姿が必死すぎて可愛いって思っちゃったりもして

「名簿帳見ても意味なくないですか？」

『え？や、下の名前を…と思って』

「んふ、うちのクラス高橋2人いるんです。
私どっちの高橋だと思います？」

上下に2つ並ぶ高橋を見つけたのか

“あっ”って声を出して悩みはじめた先生

多分私は無意識のうちに

名前を覚えて欲しいって気持ちが生まれて
こんな質問をしたんだと思う

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