検索窓
今日:25 hit、昨日:45 hit、合計:128,843 hit

24 ページ24





『で?何があったの』


「……」


『今度はだんまりか』



小さくため息を落とした先生が頬杖をついて私を見つめる

優しく、小さい子を諭すような瞳だった




『心配してたのよ?今まであんなに引っ付いてきてた子が急によそよそしくなるんだから。…あ、もしかして彼氏できた?』


「違う…!彼氏なんていらないもん」


『あ…そう?』



いざあの話をしないといけないとなると上手く言葉が出てこない

もし、“彼女だよ”なんて言われてしまったら
私はどうすればいいんだろう


どうやったって上手く笑える気もしないし

これからまた今まで以上に避けてしまうに違いない




『…言いにくいことなら無理に言わなくていいよ、
ごめんごめん、ちょっと突っかかりすぎたわ』



これは先生なりの思いやり

…だけど私には先生と生徒、線引きをされた感覚になって
悔しくて考えるより先に口が動いていた




「…彼女!いたんでしたっけ、なんか、女性と楽しそうに歩いてるところ見ちゃって、あの…なんだろう、彼女さんがいるなら私と2人きりで会うのも良くないかな、みたいな」


『あー…もしかして夏休み期間中?』



……誤魔化さないんだ

女性と2人で歩いていたこと…否定しないんだ、隠さないんだ


居心地悪そうに鼻をポリポリかく先生

もうそれは認めてるってことじゃん









25→←23



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (204 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1055人がお気に入り
設定タグ:SixTONES , 田中樹 , 松村北斗
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ダイア | 作成日時:2022年11月21日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。