dream of (ページ5)

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やがて辿り着いた公園は暗くてもわかる広さでどうしようもなくテンションが上がってしまう

『ねえA遊具もいっぱいあるよ！』

「えーやばいヤマちゃんどれ行く！！？」

『怪我すんなよ～』って樹の言葉を背に2人で走り出す

お店の中でまわってた酔いも外に出てすっかり覚めてしまった

つまりもうほぼシラフと変わらない状態

そのくせして未だに公園ではしゃぎまわる20歳ってどうなのって思うかもしれないけど

田中『うわ！やべ！この滑り台超なげえ！』

高地『待ってブランコ久々～』

私とヤマちゃんに限った話ではなさそうだから、まあいいよね

樹の笑い声があまりにも響くから
私も滑り台がしたくなって走り出そうとすると突然足元が照らされる

スマホから出た小さな光

そのスマホを手に持っていたのはまさかの松村くんで

松村『段差、気をつけて』

「え、あ…有難う、」

松村『公園好きなの？』

店の前での素っ気なさはなんだったんだろう

松村くんからまさか次の話題を出されるなんて思ってなかったから
変にドギマギしてしまう

「うん、好き…かな」

松村『いっぱいはしゃいでおいで』

さっきまで見ることのできなかった
柔らかい微笑みを私に向けてくれた松村くん

やっぱり、顔が熱くなる

…恋の始まりはいつも突然…やってきたかもしれない

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