dream of (ページ35)

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スケート場は街の中心から少し離れた所にあるから

集合は少し早めの9時

軽食もついでに買うためにコンビニ集合になっていた

私が着いた頃には樹以外全員揃っていて
各々自由にコンビニを出入りしていたから私も同様に

京本『おはよ、Aちゃん』

「あ、おはよ、大我くん」

レジ横で珈琲を待っていた大我くんが1番に気づいて
声を掛けてくれた

「珈琲、飲むんだ」

京本『うん、このまま車乗ったらガチ寝しそうだから飲んどかないと』

マフラーに顔を埋めて
目にかかった前髪を流す仕草すら絵になるなあ、なんて
今更すぎる感想が頭をよぎる

京本『飲みたいの？』

珈琲を注ぎ終わる音が鳴り、蓋を手に取った大我くんが私に向き合う

「ううん、大丈夫だよ有難う」

とりあえず、水とグミとかでも買っとこう

そう思ってお菓子売り場に移動すると
そのコーナーの前でしゃがみこんでいる髙地くんの姿

「おはよう、髙地くん」

髙地『お〜おはよう』

「んふ、お菓子？」

髙地『そう〜何買おうかマジで悩んでてさ〜。俺ってお菓子超好きじゃん？』

「あー…そうなんだっけ？」

あたかも周知の事実かのように言ってきたけど初耳だよそれ

だけどすごい笑顔を向けられたから
そんなツッコミはしないでおいた、なんか可哀想だし

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