dream of (ページ33)

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窓の外が少し暗くなりはじめて、

なんとなくそれぞれ帰る準備を始める

松村『授業内だけじゃ終わんないだろうなって思ってたからちょうど良かったよ』

｢私1人でやってもここまで進まなかったと思うから、有難うね？｣

松村『“ペアワーク”だからね？』

“何度言ったらわかるの”

そう聞こえてきそうな表情の松村くん

なんとなく、私と2人でとかそういうの
面倒とか嫌だなって思われてるのかと思ってたから

せっかくの松村くんと講義受ける機会を無駄にしちゃったな

松村『どういう顔？』

そんなことを考えているうちに余程酷い顔をしていたらしい

怪訝そうな顔をした松村くんが私を見ていた

｢どういうって、元からこんな顔だよ私は｣

松村『それ言われたら俺が悪者になっちゃうでしょうよ』

｢乙女にそんなこと言っちゃだめなんだー｣

松村『俺そういうの全然わかんないから』

｢そういうのって？｣

松村『女子にはこうするべき、みたいなの』

…もしかして、これはチャンス？

松村くんの恋愛情報、というか、恋愛遍歴…というか

だけど、この会話の中に聞きたくない情報があっても困る

だけど……

｢けど元カノ、とかそういうのでわかってるでしょ？｣

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