dream of (ページ31)

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田中『きょもとヤマ以外はいけるから割と自由で行けそうだな』

『定期的に席替えするの楽しそうじゃない！？』

高地『なんだかんだで俺と樹がずっと運転してそうだけど』

そんな高地くんの一言に、
“いやぜってーAと北斗にも運転させっから！”って

悪戯な笑みを浮かべて肩をぶん回している樹

免許持ってるだけでほぼペーパーなんだけどな…

そう思って顔を上げると
同じように苦笑いをする松村くんと視線が交わる

一瞬で逸らされた目は
何事もなかったかのように自然に樹に移された

あの講義以外にも6人全員が取っている講義があって

まあ、いわゆる全員必修の科目なんだけど

その講義が終わった後の空きコマ

どうせなら今スケートの計画を立てちゃおうってことになった

｢集合の時間とかは？｣

『えーでもどうせなら1日遊びたくない？！』

｢確かに、1日中遊びたい(笑)｣

松村『小学生かよ』

京本『そう言う北斗が結局1番はしゃぐオチだから』

そんなこんなで話は脱線しながらも
ちゃんと計画は立てられた

樹とヤマちゃんはこの後バイト、

高地くんはまだ講義が残ってるらしく図書館に、

そして大我くんは美容院の予約があるらしい

『Aは？帰る？』

｢あ、いや、ちょっと終わらせときたい作業あるからここでやるかな｣

松村くんとペアワークで進めてるやつ、

来週末が発表だから松村くんに迷惑かけないように
少しでも分かりやすく、丁寧に、進めとかないと

松村くん含め、全員が荷物を持って立ち上がるから

じゃあねって座ったまま見送って
カバンの中からノートパソコンを取り出した時

足音と共に誰かの影がこっちに近づいてくるのがわかった

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