dream of (ページ15)

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「おはよヤマちゃん」

『もう～冬休み終わるの早すぎ…』

「でもどうせあと1か月もすれば春休みだよ」

『ずっとお正月がいいの～…』

年明け早々隣でうなだれているヤマちゃんの背中をさすりながら

さりげなく、辺りを見渡してみる

確かこの授業、いた気がする

月曜の一コマ目だから起きれるわけねえとか樹がよく言ってるし

その樹がいる時はいつも複数人でいるなあってイメージがあった

だから多分、いやきっと……

「あ…」

『ん？』

ドア付近に捉えた高地くんの姿

そしてその後ろには、

「…あ、ねえ高地くんたちいる、呼ぶ？」

『お、いいじゃん！知ってる人多い方が楽だし！』

勢いのまま立ち上がったヤマちゃんが前方に向かって手を振る

知り合いじゃなくても視線が向いてしまうその動きに
高地くんは後ろを歩く松村くんの腕を引きながら近づいてくる

そして私は2人が一歩ずつ近づくたびに心臓が高まっていく

高地『2人も受けてたんだこれ』

『うちらも全然知らなかった！一緒受けようよ』

高地『北斗ここ座ろうぜ』

そうして私たちの1つ後ろの席に座った2人

髪の毛ぼさぼさじゃないかな、急に心配になって急いで手櫛で整える

そして珍しく早めに来た樹が松村くんの隣に座って
私とヤマちゃんが後ろを振り返る形で自然に5人で会話をする

それぞれ机は3人席だからこの流れでいくと
私の隣に大我くんが…って

何もないって思ってても会うのはあの日以来だから変に緊張する

それに振り向いた先、真正面にいるのが松村くんっていうのも

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