dream of (ページ13)

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「ていうかそもそもだけど、皆クリスマス大丈夫だったの？」

田中『あー彼女とかってこと？』

「うん」

『確かに！皆カッコいいから恋人いそうだよね』

例えば松村くん、とか

もしかしてバイトじゃなくて彼女に会いに行ったんじゃないか、とか
別れてからの時間でそんな考えも浮かんできたりして

そんなの聞けないから、

申し訳ないけど大我くんと高地くんにカモフラージュさせてもらおう

田中『まあいたらこんな会やってないわな、男だけならまだしも』

…そうなんだ、2人にバレないように小さく安堵する

「皆いないんだ」

田中『そ、だから今がチャンスだよ』

「だからそういうんじゃ、」

田中『北斗も』

ヤマちゃんには聞こえないように耳元で呟いてきた樹

予想外の名前が出てきて反射的に耳を押さえる

勢いあまって樹の顔を見れば、してやったりのにやり顔

これは当てようと思って言ったやつ？それとも当てずっぽう？

反論したいけどヤマちゃんに聞こえちゃうからそんなことできない

芽生えたてだし、まだこの感情に確証がもてないから
誰にも言うつもりなかったのに

まさか秒で樹にバレるなんて最悪すぎる

「…あ、じゃあ私コンビニ寄るから、！またね」

『ばいばーい』

田中『じゃね～』

逃げるように急いで2人と離れて、コンビニにも寄らずに足早に家に帰った

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