dream of (ページ12)

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田中『まあ実際好きかどうかはわかんないけど、Aに興味持ってるのは確実だし、気にはなってんじゃねえの？きょも、駆け引きとかしないって言ってたし』

「大我くんにさ、私の話したことある？」

田中『ないわけじゃないけど、めちゃくちゃしてるわけでもない。なんで？』

「いや、なんか、もし仮に興味もってくれたとして、今日だけでそんなこと有り得ない気がして」

『安心して！Aはねえ、どちらかと言えば可愛い方だから』

「ヤマちゃん？もうシラフだよね？」

『あーー、今日は飲みすぎたなあーー』

失礼極まりないヤマちゃんを置いて早歩きを始めたら
ようやく樹も離れてくれた

急に右半身が涼しくなって思わず身震いをする

…ていうか大我くん

……いやいや多分酔ったせいだよね、うん、そんなわけないない

田中『いいじゃんきょも、優しいし顔もかっこいいし』

「大我くんはそういうんじゃないよ」

田中『ま、徐々に仲良くなってからでもさ』

…ん？今の言い方、

もしかしてそういう目的でのセッティングだったの？

ジーっと樹を睨めば私の言いたいことを察したのか笑い始める

田中『そんなね、私情を持ち込んだりしないから』

「…まあ確かに流石に自意識過剰すぎたね、ごめんごめん」

田中『マジでそう、Aに彼氏ができようとできまいとどうでもいいもん』

「その言葉そっくりお返ししてあげます～」

そんな言い合いの中でふと思い出した

今日、というかこの飲み会が決まった時に思ったこと

いつの間にか隣に戻ってきていたヤマちゃんと腕を組んで樹に聞いてみる

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