スポットライト (ページ2)

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昨日の晩から収まることを知らない私の心臓の音

それは目を覚まして、新しい職場に向かう今も変わらず

『ふふ、表情カッチカチだけど緊張してる？』

｢あったりまえじゃないですか....！！
まさかこんなことになるなんて思ってませんでしたし....｣

『Aの腕を見込んで連れだしたんだから心配する必要ないわ』

｢それはもちろん選んで頂いたからには頑張りますけど....｣

岩田さんが運転する車が今日の仕事場になるのであろう場所に到着した

駐車場は静寂に包まれていてそれが余計私を緊張させる

機材などを運んできたのであろう大型車ばかり止まっているこの駐車場

『よし、そこの荷物運んでくれる？』

｢あ、はい！｣

裏口らしき階段をのぼって、建物の中に入っていく

『Aには期待させすぎるのも良くないから先に言うけど、
まだあなたはあくまでアシスタントの立場だからね？』

｢....大丈夫です、わかってます｣

『最初は雑用みたいなものが多いかもしれないけど』

｢勉強しながら頑張ります｣

私の顔を見て、微笑んでまた歩き出した岩田さん

少しずつ賑やかな声が聞こえてきていよいよだ、って
緊張を隠すように気持ちを入れ直した

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