恋人ごっこ。-２- (ページ31)

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それでも愛花の言うとおり、
こんな感じに、文化祭に向けて自然と北斗と会話する機会も増えたから

別に仲直りっていうほどのものでもないけど
普通に楽しく過ごせてたからあんなことが起きるなんて想像もしてなかった

『え、A今日お昼それだけ？』

｢衣装入らなかったらやばいんだもん.....｣

『....え、そうじゃん、私もやばいかも、あと１週間だもんね....』

｢愛花は大丈夫でしょ、私は本気でやばいから｣

『いやいやいやもうこうなったら２人で頑張ろうよ！ダイエット！！』

文化祭を１週間前に控えてようやく体型をどうにかしなきゃということに気付いて

ほんの気持ちだけでも食べる量を少なくしなきゃなんて

『えー愛花ちゃんもAちゃんも痩せてるじゃん』

｢高地くん！？｣

『いつ話しかけようかな～ってタイミング探してた(笑)』

突然愛花の後ろから高地くんが出てきてびっくりした

教室には入ってきてないけど廊下には北斗の姿も見つけた

なんで入ってこないのかな～なんて見てたら北斗と目が合って教室に入ってくる

『A』

｢何か用事？｣

『今日、一緒帰れないって言ったじゃん』

｢....うん、言ってたね？｣

『夜、ちょっと話したい、かも』

｢わかった....けどどうしたの？｣

『まあ、それは夜話すから』

笑顔を見せることもなく、私に目を合わせることもなく
淡々と話を続けた北斗

そのまま２人は自分たちの教室に帰っていった

｢....どうしたんだろうね、北斗、(笑)｣

北斗、どこか様子がおかしかった

だけど北斗って気分屋だしそんなこともあるかって
気にとめずに愛花とダイエットの話を再開させた

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