恋人ごっこ。-２- (ページ26)

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そろそろ本当に戻らないとみんなに迷惑掛けちゃうって思って
渋る北斗を無理やり更衣室から連れだした

一旦戻ったかもっていう北斗の機嫌はまた悪くなってしまって

純粋に自分のコスプレ姿を見られたくないのか
あるいは私の無様なコスプレ姿を彼女として晒したくないのか

多分両方の気持ちが込められてると思うけど

だって実際北斗のマントを前から付けられて、
前も後ろもマントがあるから中の格好なんて何にも見えなくなってる

なんだこれって思いながらも
北斗の圧がすごくて逆らうことはできなかった

『あ～北斗とAちゃんやっと帰ってきた～』

『２人で何してたんだよ～』

部屋に戻る途端に高地くんと愛花のヤジが飛んできた

｢ごめんごめん北斗が駄々こねてて(笑)｣

『なんだよその言い方』

｢だって事実じゃ～ん｣

北斗からの鋭い視線から逃げるように
愛花と一緒に女子の固まってる場所に移動した

同じように北斗も高地くんに方を組まれて男子の輪の中に入っていった

『Aなにこのダブルマントは』

｢北斗がしつこくて(笑)｣

『なんて？』

｢そんな姿人様に見せるなって、ひどいよね(笑)｣

『Aそれってしっ、』

『お～高橋じゃん！！』

愛花が何か言いかけたところで誰かに声を掛けられた

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