恋人ごっこ。 (ページ14)

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そして放課後

愛花と帰るためにいつものように急いで帰りの準備をしていた

『Aちゃん？』

突然クラスの子から名前を呼ばれて振り返る

｢ん？なんかあった？｣

『いや、あの、松村くん、が呼んでて』

｢え！？｣

急いで北斗のいる廊下まで向かう

｢え、どしたの北斗急に....｣

『一緒帰ろうかなーと』

｢え、でも愛花と、｣

『さっき橘にも許可取った、てかもう帰ってんじゃね？』

そんなわけない、と思って教室を見渡したけど
確かに愛花の荷物は既になくなってた

｢えー....普通私に言わない？｣

『っふ、まあ橘らしいじゃん』

私が愛花に対してぶーぶー言っているうちに
北斗は私の荷物の整理をしてくれていて

｢あ、ごめん北斗！ありがと｣

『相変わらず女子のロッカーとは思えない汚さですね』

｢はあ！？北斗が几帳面すぎるだけでしょ！｣

『いーや、あなたが異常すぎるね』

｢うるさい陰キャ野郎が！｣

『陰キャの本気なめんなよ？』

｢陰キャが急にモテてデレデレしちゃって！｣

『ん～？Aちゃん彼氏がモテちゃってヤキモチですかぁ？』

慣れない彼氏というワードに思わずフリーズしてしまう私

そんな私に北斗は会話続けろとでも言いたそうに目配せしてきた

だけどどう返事したらいいか分かんない私は走って下駄箱まで向かった

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