恋人ごっこ。 (ページ11)

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『よし、これで交渉成立』

｢でも恋人ごっこ、って言っても....なにすんの？｣

『とりあえず学校でそれっぽく振る舞っとくとか』

｢それって.....｣

学校で北斗とカップルっぽくイチャイチャするってこと！？

いやいや無理無理、

嫌とかじゃなくて違う意味で無理なんですけど.....

『まあそこは作戦会議するか～夜暇？』

｢暇だけど｣

『じゃあまた昨日みたいに話そう』

｢わ、かった｣

『っしゃ、じゃあ教室戻るか』

屋上の扉に手を掛けた北斗を呼び止めた

｢ほ、北斗！！｣

『ん？』

｢嘘だとしても....その相手が本当に私でいいの？
もし好きな子いるんだったら、｣

『Aにしか頼めないしそれに』

｢....それに？｣

私にゆっくり近づいてきて目線を合わせるようにかがんだ北斗

なにこの距離感....近すぎなんだけど

『今の俺の好きな子はAだし』

｢.....、はっ、はあ！？？なに言って、｣

『まあ(仮)、ですけど(笑)』

｢....あっ、なんだ、びっくりした｣

『っふ、俺の彼女っていう自覚を持ちなさい？』

本気でドキドキしてしまった自分が恥ずかしい

それと同時にこんなこと慣れっこなんだなあって北斗が悔しい

こんな感じで私はこの先生きていられるのかな.....

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