第十四話 ページ16
・
現在、トイレにいるということを発見した生徒達は、何処に合ったのかよく分からない大きい丸太をトイレのドアにぶつけて破壊させようとしている。
トイレ...壊しても良いんだろうか。先程からずっと思っている私の切実な疑問である。
まだまだ開かなそうな様子をぼーっと見つめていたその時、画面の端にみやびちゃんが映った。
彼女は丸太をぶつけている彼らに何か言っているみたいだが全然聞こえない。そのままさっき旗印を提出していた大沢くん?と何やら揉めたあと、3人の女子達が彼女に近寄った。
...何やら不穏な雰囲気だ。嫌な予感がする。
みやびちゃんは3人の内の1人に腕を掴まれると、思い切り後ろの棚に押し付けられた。
『みやびちゃん!!』
っ、行かなきゃ......今度こそ、行かなければいけない。
だって、みやびちゃんは大事な友達だ。そんな友達が今危機的状況に陥っているなんて、そんなの、見過ごせるわけない!
私はすぐさま立ち上がって教室から出る。
確かあそこのトイレの前を通ったことあるし、それにこのうるさい音で分かるはず...!!
皆が後ろで何か騒いでいたけど、私の意識はもうみやびちゃんにしかなかったため、よく聞こえなかった。
走ってそこまでの道を走っていると、その途中の曲がり角で、丁度みやびちゃんと出くわした。
『あ、みやびちゃん!!』
「Aさん...!?」
『さっき乱暴されてたの見て、駆けつけてきたの!だ、大丈夫!?怪我してない!?』
私は無事なことが嬉しくてギュッと彼女に抱きつく。
私の唐突なハグに驚いた彼女を見る限り、特に目立った外傷はないようで安心する。
「私は何ともありません。だから安心して下さい」
『ほんと?良かった...何ともなくて!
.........待ってて。私、あの子達に一言文句言ってくる。こんな可愛い子に手を出すなんて許せないもん』
腹が立っている私はそのままトイレへ向かおうとするが、みやびちゃんに腕を掴まれてしまった。
「ご心配はありがたいですが、私はもう大丈夫なのです。
そんなことより、私と一緒に信長くんの所へ付いてきてくれませんか?」
『え、織田くんの所へ?』
突然の彼の名前に私が間抜けな声をあげると、彼女はこくりと頷いた。
『...わ、分かった。みやびちゃんがそう言うなら』
彼女が何を考えているのか。私には分からなかったけど、真剣な彼女の顔を見たら、YESと言わざるを得なかった。
そうして彼女と織田くんを探して辿り着いた場所は、なんと外だった。
225人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
moka(プロフ) - 前田利家さん» コメントありがとうございます🥰💗面白いと言って下さってとてもやる気が出ますし、何より嬉しいです😭✨前田くんとの関わりも今後増やしていけたらいいな〜と思っていますので是非!! (2022年10月14日 20時) (レス) id: 6967548606 (このIDを非表示/違反報告)
前田利家 - 小説めっちゃ面白いです。私のおしは前田利家です! (2022年10月14日 14時) (レス) @page5 id: 4149d8455a (このIDを非表示/違反報告)
moka(プロフ) - サナさん» わわっ!!ありがとうございますすぐに直してきます…!私も二人との絡みが欲しいなって思ってたのでこれから色々絡ませられるよう頑張ります!👍✨ (2022年9月29日 9時) (レス) id: 6967548606 (このIDを非表示/違反報告)
サナ - 明智くんの、武田くんが、武田うんになってます。上杉との(伊達も!)の絡みが欲しいです。でも、秀吉もいいですよねー。 (2022年9月29日 7時) (レス) @page47 id: cd10ddfe42 (このIDを非表示/違反報告)
moka(プロフ) - コメントありがとうございます〜!私は直ぐ秀吉くんと絡ませてしまう病気にかかっているので凄く嬉しいお言葉.....✨✨️これからも彼と絡むことは多くなりそうです笑 (2022年9月4日 19時) (レス) id: 6967548606 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:moka | 作成日時:2022年9月3日 23時