love store…xx 2片寄涼太

＃ ページ19

「答えるまでこれは返さない！！」


と言いながら、うちわを扇ぐ みほ。


「…！？

……このあまい香りどっかで…」




「友達に貸してもらったんだよ
暑いから。はい、返してください」



「わかった！
じゃぁみほがこれ返してくるよ！」


「なんで？！」


「だから！心当たりあんの！
じゃりょーちゃん！
これは任せて！！」


と言って、みほは彼女の教室の
ほうにうちわをもったまま
走っていった。



「みほ！」


俺は呼んでみたけど、みほは走る
足を止めようとはしなかった


もーなんなんだよ。


俺も追いかけると



彼女の教室の入口には
みほとAちゃんがいた。



「じゃ、そうゆうことだから」


「わかった…」


会話がそこだけしか
聞こえなかった。


「みほ！
勝手に持っていかないで？
Aちゃんに借りたの俺だから！」



「はーい」



「Aちゃん貸してくれて
ありがとうね」


「…ううん」





「りょーちゃんいこ！」



「またね、Aちゃん」



「…うん」


ぐいぐい腕をひっぱる
みほに


「いてて…ひっぱりすぎ！」


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１時間目の授業中に


彼女にメールしたんだけど


昼になっても返事は返ってこなかった。

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