私が牛乳を飲む理由【北信介】

16パック ページ17

2人とまた仲良う話せるようになったのはいいけど、


バレー部は忙しくなってしまって、



あんまり邪魔したら行かんと思って前よりかは話す回数も減ってしまった。



私は皆が部活を頑張っとる間に


推薦で年内に大学進学を決めた。




大学が決まったら学校にも週に１回、



登校するだけでよくなる。




だから同じクラスの北くんでさえもあわなくなった。





久しぶりに学校に行く今日。



朝早く起きちゃって早めに来たら

バレー部が練習してた。





「ナイスキー！」



「もっとクロス側しめろ！」




「前！前！！」




初めて見た。

バレーに打ち込むみんなの姿。



あ、アランくん。
アタックめっちゃ決まっとる。
全国で5本指？って言っとったなぁ。


治くん。
侑くんとのコンビがええ感じや。
なんて、あんまりバレーよう知らんけど。



侑くん。
セッターいうポジションらしい。
なんやスパイカーの皆を輝かせるようなボールの使い方。







北くん、
全ての動作に無駄がない、
きっちりやってる。
むらがなく、ミスも全然ない。





ファンの子達はこうやってバレーにハマっていったんやろうか。



ぼーっと見ていると北くんと目が合った。



邪魔、しちゃうよね。



私はお辞儀をしてその場を離れた。









北「…」




侑「北さんなんや考え事しとるな」


治「いつもの3割増で怖いと思うんは俺だけか？」


侑「いや、俺もや。」


角「なに、何の話？」


銀「お前らそんなんしとるとまた怒られんで。」

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