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「……そっか」
「うん、どうにかなんないかな〜って思ったりしたりしなかったり？」
「ふははっ、どっちだよ」
オレ達が何度も何度も作られて、その度に記憶を引き継いでる個体が生まれて。
機械いじりばっかしてるオレは、そういう方面にはホント疎いから、いっくら考えたって分からないんだけど。
何回も何回もクローンに乗り移ってるみたいな気持ちになってくるのは、オレのクローンにも申し訳ないなって思うトコもあって。
「なんでだろ〜なと思うけどさ」
「……ま、そうだよな」
「それに、オレらが何回も生きてるってことはさ、もしかしたら……」
「……ん？」
「
「しっ！雅紀」
動いてく頭ん中そのまま言葉にしてたら、真剣な表情した翔ちゃんがオレの話を遮って。
素早く黒目だけを左右に動かした……その先には、ラボに設置されてる監視カメラ。
普通の会話レベルの音声も拾っちゃってくれる厄介なシロモノで、定期的にセンターのお偉いさん達がチェックしてるくれちゃってる。
カメラが拾えない位に小さい声で「それは今度ニノ回線で」って翔ちゃんが呟いて、やっと聞こえちゃうかもってことを思い出して。
えへへって苦笑いするしかなかったオレに、翔ちゃんは体全部でドン！ってぶつかってくる。
「Ｏ地区の監査、そろそろだろ？」
「あ、うん、来週か再来週には行こうかなって思ってるんだ」
「巫女の谷の映像、送ってよ」
「うん！今回こそ！」
巫女の谷っていうのは、Aが拠点にしてるトコで、大昔は観光地としても有名な場所だったみたい。
オレとリーダーがニノを引っ張り込んでクオリティにこだわりまくって作り上げた場所でもあるんだけど。
オレもリーダーも、その再現度を結構気に入ってて、大満足な仕上がり。
実は、こっそり打ち上げた衛星から打ち込んだレーザーで数十分その場所だけに光が差し込むようにしてあるんだけど。
この国において、唯一厚い雲の晴れる場所になってて、他の研究者からもその謎は解明されてなくて。
だから『巫女』っていう存在が許されてるのもあるし、その場所が『巫女の谷』って呼ばれてるっていうのもある。
……なんだけど。
どうしてか、撮影機材との相性がめっちゃ悪くて。
巫女の谷の映像を撮影成功した試しが無いんだ。
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黒衣(プロフ) - pandakoさん» コメントありがとうです^^ こんな訳分からんお話を大好きだと言って頂けるなんて…！ありがとうです！書いてる私が迷子になってたのに(笑) そして勝手に私祭り(笑) なにしてもらえるんだろ〜？(笑) こちらこそいつもありがとうです！(*'ω'*) (2019年6月19日 2時) (
レス) id: 9cf8dc8670 (このIDを非表示/違反報告)
pandako(プロフ) - どうしましょう。大好きなお話しが終わってしまいました(´；ω；`)寂しい気持ちを埋めるためには、"勝手に黒衣さん祭り"を開催しなければ！寝る間を惜しんで祭りに突入です(*≧ω≦)いつも素敵なお話しをありがとうございます。 (2019年6月18日 14時) (レス) id: 84ef7d4572 (このIDを非表示/違反報告)
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