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ココは一体何処なんだろう……
過去の資料の中に、こんな風景があっただろうか……少なくとも国内に関しては全ての知識を詰め込んだと思っていたけれど……
それに俺達は一体何をしているんだ……
向こうから遮光眼鏡のままマイクを通して俺に話しかけるアイツも、近くで楽しそうに談笑している三人も、こんな軽装で……
「翔さん？」
返事をしない俺を怪訝そうに見ていた遮光眼鏡が小走りで近寄ってくる。
遮光眼鏡をずらすと、そこには心配そうに俺を見る強くて優しい瞳があったけれど。
違うんだ……声が……出ないんだ……
「翔さん？聞こえてる？」
聞こえてる……聞こえてるよ……
でも……出ないんだよ……
声が……
…
……
………
…………
「……さん」
誰かの声が聞こえる。
「……さん、……てる？」
ひどく、落ち着く。
「ショウさん」
意識が勝手に浮上していく。
「あ、起きた？」
「……潤」
「うん、分かる？」
「……うん」
手を握られてる感触。
なんだか、ひどく、久しぶりだ。
「俺、また、寝て、た？」
「うん」
「そっ、か」
「起こしちゃってごめんね？」
「……ううん」
「頭脳労働してばっかだからかな？ショウさんしか出来ない仕事だけどさ、疲れてるんだよきっと……」
潤の顔を見上げれば、どうしてか困ったように微笑まれて。
どうして困った顔をするんだろうかと考えてる間に、潤は俺の手を強く握り直した。
「どうして不安そうなの？」
「……なんでも、ねえし」
「そう？」
「……ん」
潤の匂いがする。
潤の白衣が、目に眩しい。
「……多分、夢」
「夢？」
「……なんか、やけにリアルだった」
「夢ねぇ……導入剤、強いのかな」
「……分かん、ねえ」
「気分悪いとかない？調剤変えようか？」
「ふふっ……大丈夫、だよ」
潤の顔が、ちゃんと見たくて。
声だけでも不安そうにしてるのが分かるから、安心させてやりたくて潤に微笑めば、ちょっと照れた顔が見えた。
握られてた手に力を込めてみれば、カチャリと鳴る金属音。
その音の方を見てみれば、自分の手に繋がる
手首に刻まれたコードは、今は見えない。
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黒衣(プロフ) - pandakoさん» コメントありがとうです^^ こんな訳分からんお話を大好きだと言って頂けるなんて…！ありがとうです！書いてる私が迷子になってたのに(笑) そして勝手に私祭り(笑) なにしてもらえるんだろ〜？(笑) こちらこそいつもありがとうです！(*'ω'*) (2019年6月19日 2時) (
レス) id: 9cf8dc8670 (このIDを非表示/違反報告)
pandako(プロフ) - どうしましょう。大好きなお話しが終わってしまいました(´；ω；`)寂しい気持ちを埋めるためには、"勝手に黒衣さん祭り"を開催しなければ！寝る間を惜しんで祭りに突入です(*≧ω≦)いつも素敵なお話しをありがとうございます。 (2019年6月18日 14時) (レス) id: 84ef7d4572 (このIDを非表示/違反報告)
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