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「ミスター、どちらから始めますか」
「うん……」
「そろそろご決断頂かないと、彼らの身体に異常が発生してしまいますよ、ミスター」
「うん、分かってる」
Aのように、彼らと少しの距離を取って保護・観察する側に回ろうとしたことなんぞ、いくらでもある。
本来俺はソッチ側のハズだから。
でも……でも、そぐわなかったんだ。
距離を近付けたのは、俺だったのか、彼らだったのか……離れれば違和感、近付けば安心感。
俺が望んでいるのか、それともマスターが望んでいることなのか。
「最初は、ニノにするよ」
「そうですか」
「アイツ、後に回されるのイヤだろうから」
「かしこまりました」
「Ｔ地区のAは？」
「準備を進めるよう伝えてきます」
「……宜しく」
それすらルーティーンになりつつある。
Aは違和感を持たないのだろうか……自分を愛してくれる相手をメンテナンスに回すことを。
「彼ら」と行動を共にしているAは、俺の目の前に居るAの分身のようなモン。
Aに見えるように
いつも通りであればAから送られたデータを今夜中には共有できるだろうから、Ｔ地区から折り返しの連絡が入ったらすぐに作業に取り掛かってもらおう。
「…………」
ニノの俺を呼ぶ声が頭の中を回る。
俺の好みを細かく覚えてて、俺が笑えばつられるように笑って、俺がふざければ一緒になってやってくれて、俺が戦う意思を表せばすぐに察してくれて……
……違う。
ソレは、俺の記憶じゃない。
戦う意思を表したのは「俺」じゃない。
「くっ、そ……」
アイツらを大切に思う気持ちは俺のモノだ。
前の「俺」やマスターの記憶のせいじゃない……全部、全部、俺が感じて、少しずつ育てていったもので……
「……んだよっ！！」
俺に向けられる笑顔や微笑み、俺に寄り添う柔らかい空気も温度も、俺に向けられているもので……前の「アイツら」やマスターの記憶のせいなんかじゃ……
「違う、違う、違うんだよっ！！」
鳴り響くエラー音が、ウルサイ……
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黒衣(プロフ) - pandakoさん» コメントありがとうです^^ こんな訳分からんお話を大好きだと言って頂けるなんて…！ありがとうです！書いてる私が迷子になってたのに(笑) そして勝手に私祭り(笑) なにしてもらえるんだろ〜？(笑) こちらこそいつもありがとうです！(*'ω'*) (2019年6月19日 2時) (
レス) id: 9cf8dc8670 (このIDを非表示/違反報告)
pandako(プロフ) - どうしましょう。大好きなお話しが終わってしまいました(´；ω；`)寂しい気持ちを埋めるためには、"勝手に黒衣さん祭り"を開催しなければ！寝る間を惜しんで祭りに突入です(*≧ω≦)いつも素敵なお話しをありがとうございます。 (2019年6月18日 14時) (レス) id: 84ef7d4572 (このIDを非表示/違反報告)
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