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「くっそーーー!!なんでだよっ、ソレが無いと俺が次に何をすべきか分かんないんだっつうのーーー!!」




逃げ回るAのような生き物。
それを追いかけ回しまくる俺。


俺が目を覚ました時が、あの子と一番距離が近かった。


それからというもの、逃げ回られ威嚇されまくられ、一向に距離が縮まる感触がない。




「だーかーらー!!ちょっと借りるだけだよっ、俺にくれとは言ってないじゃないのーーー!!」

「おまえには、わたさん!!」

「なんでーーー!!」




あの子が目覚めてから、ドーム内を把握するまであっという間だったとAIが言った。


だがしかし、このドーム内には人間もクローンもいないから、あの子にコミュニケーションとは何ぞやと教える存在も無かったからなのか。


話し方がカタコトに聞こえるAIよりは人間味があるものの、単語でしゃべってる感があるのは目覚めてからそういう環境だったという証拠なんでしょうけど。




「……くっそ」




俺があの子に追いつきそうになると、あの子は必ず隠し扉の内側に逃げ込んで中からロックを掛けて閉じこもって出てこなくなる。


あの隠し扉の内側は防音もバッチリなのか、こっちの声を届けるどころか、内側からの物音ひとつも漏れ聞こえてこない。




「こんなの、絶対ドットコム改造でしょ……あのバカ、一体何を考えてんのよ」




それに、あの子が目を覚ましてあまり時間が経ってないとAIから聞かされた話を信じるとするならば。


ずっと眠りについてただろうあの子が、こんなにも動き回れるのも、こんなに周囲環境を把握するのが早いのも、頭がめちゃくちゃ回るあの人と歩く薬局が絡んでるのは間違いない。




「くっそー……なんであんなに元気にしてくれてんのよ……それにあんな野生児じゃなかったハズじゃない」




それに、行き倒れるようにシップのテントで眠りこけてた俺をこのドームまで連れてきたのは、あの子だってAIが言ってた。


ドーム外の環境に適応してる人間なんて希少価値高過ぎてマザーが管理してないハズないし、管理外の個体が存在してるならば……絶対あのおじさんの仕業に違いない。




「なんでこんな面倒な」

「もう、うるさーーーい!!」

「……聞こえてんのかよ」

「どっかいけばーーーか!!」

「……ばか、って」

「おまえには、やらん!!」

「はぁ……前途多難過ぎるでしょ」




中からは外の声が聞こえんのね……。




 

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黒衣(プロフ) - あいさん» わ〜い!コチラにもいらっしゃいませ〜!リアル設定が全く書けない分、イメージ膨らませるお話が多めとなっております(笑) 楽しんで頂けているようで良かったです♪ 最初に野生児化してしまってどうしようかと思いましたが、何とかまとまって一安心&安定の溺愛(笑) (7月7日 0時) (レス) id: 9cf8dc8670 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - やっとこれました(汗)こういう現実離れしたお話大好き♪自分では書けないから惚れ惚れしてしまう。そしてニノちゃん…野生児から愛する主人公ちゃんになってよかったわ。ニノちゃんの溺愛が目に浮かんで…(ふふふっ) (7月5日 5時) (レス) id: 6cfe9042a6 (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - みーこさん» きっとマスター時代の名残か、向こう側にいる人の察する能力の高さか、どちらかでしょう(笑) (6月24日 2時) (レス) id: 9cf8dc8670 (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - 橘花さん» わー!そう言って頂けるととても嬉しい!周囲に人間がいなかったのでね、野生児化しちゃいました(笑) きっとマスターはロマンチストだったんじゃないかという想定でした。そしてわんこはわんわんしないと(笑) 続きも頑張りますね! (6月24日 2時) (レス) id: 9cf8dc8670 (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - しろさん» 楽しんで頂けて良かったです♪ 私もカタカタしながら「コレどうなるんじゃい」と思ってました(笑) 最後は私安定のアレでしたが(笑)、楽しんで頂けて良かったです! (6月24日 2時) (レス) id: 9cf8dc8670 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒衣 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2018年6月17日 2時

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