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◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「ごめんA……オレ、Aのこと好きだから渡せない、コレ」
自分の手に戻ってきた友達に頼まれた手紙と、雅紀くんの言葉にフリーズした。
驚いて雅紀くんの顔を見れば、困ったように微笑んでて……私の大好きな、黒目の大きな瞳がユラユラと揺れてた。
「今、なんて……」
「えっ、もう一回言わせる！？」
「え、や、聞こえてたんだけど……私の妄想が幻聴になったんじゃないかと思っ、て……」
「……え」
「え、あ、や、ちがっ」
ボン！って音でも鳴るかと思った。
自分の顔が真っ赤になったのが分かる。
「え、A、今、なんて……」
「やっ、ちがっ、あ、違わないけどっ、じゃなくてっ」
「え、え、じゃあなんでこの手紙……」
「ソレ、私じゃなくてっ、友達に頼まれたヤツで……雅紀くんが仲良しだからって頼まれて、それで」
「……え」
「私からじゃ、ない、よ？」
「オレの、かん、ちがい？」
うん、と頷けば。
雅紀くんも、ボン！って音でも鳴りそうな勢いで真っ赤になって。
それを隠す様に両手で顔を覆って……るけど、真っ赤な耳が手からはみ出していて。
雅紀くんが私から離れていって、自覚した自分の気持ち。
雅紀くんが離れて寂しかったのも、他のみんなと楽しそうに笑ってたのが羨ましかったのも、自分に向けられる皮肉を含んだ笑いがイヤだったのも、全部、全部。
雅紀くんは私のなのに！っていう幼い独占欲だとばかり思っていた、どうして私を置いていくの？っていう怒りにも似た気持ちは全部、全部。
根っこは、いっこで。
「だから、あの……私が好きなのは、今も昔も……雅紀くん、だけ、だし……」
思い切って、言ってみたら。
雅紀くんがヒュンとしゃがんで。
しゃがんだ勢いで机におでこをガコン！とぶつけて、「いだいっ！」って頭を押さえてさすってて。
そんな雅紀くんを見てたら、妙な緊張感はどこかに全部吹き飛んでってしまって。
「ふふっ」
「……いだい」
「大丈夫？」
「……だいじょばない」
「まーくん」
久しぶりに、子供の頃の呼び名。
「……はい」
「聞いてた？」
「……うん」
「どう思った？」
ゆらっと揺れる、黒目の大きな瞳には、たっぷりの水分が乗っかっていて。
「……うれじい」
へへっ、と笑う、大好きな人。
◆in case of green◆END…
◇in case of red @2018/01/25→←◆8
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黒衣(プロフ) - のりさん» こんばんは＆お疲れ様です！良かった！のりさん、いらっしゃってくれた！年明け早々怒涛だったんですね…お体ご自愛下さいね？そして私もアホな子と言われたい(←書いた人) もういっその事、一緒に言われちゃいましょう！(笑) (2018年1月27日 2時) (
レス) id: 9cf8dc8670 (このIDを非表示/違反報告)
のり(プロフ) - こんばんは。お疲れ様です。とっくに明けましておめでとうございます。年明け早々怒濤の日々。時間見付けてアレもコレもよ読ませて頂いてます。そして本日愛してやまない彼の誕生日。私もアホな子と言われたい。と思ったのでした… 笑 (2018年1月25日 20時) (レス) id: 18c83a81d5 (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - のりさん» こんばんは＆お疲れ様です！わわっ、そうなんですね！確かに自分の事なら何とかなりますけど家族や誰かの事となると…(涙) 落ち着くことを祈りつつ、高校生ニノ楽しんで貰えてよかったです♪ゆっくり出来るようになったら楽しんで貰えるように頑張りますね！ (2017年6月23日 2時) (レス) id: 9cf8dc8670 (このIDを非表示/違反報告)
のり(プロフ) - こんにちは。お疲れ様です。追い付いてないの。１ヶ月ほどﾊﾞﾀついてる。自分のことならどーにでもなる。が、人や家族のことは(泣)やっと読めた高校生なｶｽﾞﾅﾘくん。好きです。てか！誰か！私に時間をくれ〜！( ；∀；) 失礼、取り乱しました。 (2017年6月21日 17時) (レス) id: 18c83a81d5 (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - ありがとうございます！コメント頂けるの、とっても励みになります(*'ω'*)♪ 次回も楽しみにして下さってありがとうです！頑張りますね♪ (2017年6月20日 3時) (レス) id: 9cf8dc8670 (このIDを非表示/違反報告)
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