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◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
Ｍ「……っ！すみません、俺、帰っても良いっすか？」
ブルブル震えたスマホに視線を落とした松本は、先輩方に頭を下げて慌てるように店を出て行って。
Ｏ「あ〜ばちゃ〜ん、きょ〜とめて〜」
Ａ「いいよぉ〜、おーちゃんならいつでもウェルカムだから〜！」
そうして肩を組んで左右にゆらゆら揺れてる元上司と現上司は、私達にブンブン手を振って、仲良く店の前でタクシーに乗って消えていった。
Ｓ「……帰りますか」
「……なんか台風みたいでしたね」
Ｓ「ふふっ…もう慣れっこだよね」
櫻井さんと２人並んで駅までの道を歩きながら、私の視線は自分の足元に落ちていた。
終電まで全然余裕のある時間帯なのに、どうしてか人通りは少なくて。
私達の会社が近い駅周辺の繁華街は規模が小さいから、そのせいかな？なんてどうでも良い事を考える。
コツ…コツ…とヒールの音が響くのも聞こえる位に、週末だというのに割と静かで。
二宮とのあの話も櫻井さんにはしていないからか、超絶気まずい駅までの時間を過ごしていると。
Ｓ「……引っ掻き回し過ぎた？」
探るような声色に顔を上げれば、心配そうな顔をした櫻井さんが自分の唇を指でぷるぷるさせながら私を見ていて。
珍しく、申し訳なさそうな顔をしていたから、ついつい笑ってしまった私の頭を櫻井さんはふわ…と撫でた。
Ｓ「お前ら、口きいてないでしょ」
「……やっぱ分かりました？」
Ｓ「そりゃあ、俺もオフィス一緒だし」
「あれは…引っ掻き回されたって言っても良いのか…正直それもよく分かってなんですよね」
Ｓ「……どうしてか、聞いても？」
「全然話せてないんですよ、二宮と」
Ｓ「……全然？」
「はい…だから、何がどうなってるのかも私の予測でしか判断出来てない…っていうのが正直な所で」
コツ…と背後で靴音が止まって。
櫻井さんは眉間に皺を寄せて視線だけを少し下げて、何やら頭を働かせているようだった。
Ｓ「おっかしいな…だったら…」
「……櫻井さん？」
Ｓ「ん？……っ！？」
視線を上げた櫻井さんは。
ただでさえ大きい瞳を、驚いてるかのように更に大きくさせた後。
グイ…と私の手を掴んで。
切なげに私の顔を見下ろした。
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やっち(プロフ) - お互い好きだったんですか！？凄く甘々になって羨ましい〜 (2022年3月29日 22時) (
レス) @page50 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - 随分前に読んでから好きで、最近ふと読みたくなってまた来ました。大好きです。 (2020年5月3日 10時) (レス) id: 2cd5a2ef25 (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - ebi信号さん» コメントありがとうです^^ 電車で読まれてのですね(笑) 私もこの翔さんには可愛がられたいのでお気持ちお察しです(笑) 楽しんで頂けたようなので本当に嬉しいです。他作品へのコメもありがとうございます！^^ (2019年10月12日 0時) (レス) id: 9cf8dc8670 (このIDを非表示/違反報告)
ebi信号(プロフ) - はい、ダメー。電車で読んじゃダメなヤツー！じわる涙我慢してたのに『くそ可愛がって貰え』って言葉で本気でウッって声が出ちゃったよ。隣にいた大学生の不審な目！もぉーやだ。お家帰って、もっかい読みなおしますー。 (2019年9月7日 20時) (レス) id: 15817c11d2 (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - 夏鈴さん» 楽しんで頂けたようで嬉しいです♪ …って１日で！？それは有難いやら恥ずかしいやら…(笑) 私の想像＆妄想の世界を楽しんで頂けてホッとしています。そしてある程度のエロも欲しいよねと握手を交わせそうです(笑) (2018年8月22日 3時) (レス) id: 9cf8dc8670 (このIDを非表示/違反報告)
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