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Ｓ「コイツが何をどう言ったか知らないけど…知らないトコで勝手に泣かせないで欲しいんだけど」
「ちがっ…」
Ｓ「お前は黙ってなさい」
後頭部を櫻井さんの掌に包まれて、後ろを振り向けずにいる私には、二宮がどんな顔をしているのか分からない。
Ｎ「ホント…翔ちゃん、なんなの」
Ｓ「俺にとってはね、お前も可愛いけどさ、コイツもコイツで可愛いんだよね。それに…」
鞄を持ってる櫻井さんの右手にギュっと力が入るのが見れて。
もしかして、櫻井さんも少し緊張してるのか…なんて事が見て取れて。
Ｓ「俺はお前みたいにコイツから逃げたりしないし、ちゃんと向き合ってきたつもり」
Ｎ「……………げねえよ」
Ｓ「何度も逃げたろ？」
Ｎ「…コイツの気持ち知って！それでも大人しくしてる程バカじゃねえよ…」
語尾が小さくなっていって、二宮も流石に気まずいと思ってるのかもしれない。
そりゃそうか、長年同僚で同期で友人だと思ってた相手にいきなり告白されて、しかもバカ扱いされたんだもんね…。
Ｓ「ニノ知ってる？ウサギってね、寂しくても死なないんだ…その上ね、自己主張が強いの」
Ｎ「……なに言って」
Ｓ「それでもね、コミュニケーション不足で餌食べなくなって、それを飼い主にも隠すんだよ」
Ｎ「……何が言いたいの」
Ｓ「自己主張強いクセに、傍に居たいから自分の事は隠す…ってさ、そりゃ可愛く感じるでしょ」
後頭部を押さえていた櫻井さんの掌が離れて、ぽんぽんと私の頭を撫でる。
少しだけ上を向いた私の視界に、女性と男性の靴先が見えて、川島さんと佐藤さんが居たのを忘れてた事に気付く。
Ｓ「ま、ホンモノの話だけどね」
Ｎ「……ホンモノって」
Ｓ「あーあぁ、ウチのウサギ、文句は多いし酒癖悪いしグズグズ泣くしウジウジしてるし、オトコの趣味なんて最っっっ悪！！」
Ｎ「本人目の前にしてその言い草！！」
Ｓ「くそ程悩んでるクセして第三者にしか愚痴らねえとか…バカ通り越してアホ過ぎて可愛いく感じるよね」
Ｎ「これからは俺が可愛がるしね！！…でも、あんたの代わりにじゃねえからな！！」
「……黙って聞いてりゃあんた達」
お？みたいに私の顔を覗き込む櫻井さんが、いつもの悪戯っ子みたいな顔して瞳をくりくりさせてて。
余計に腹立つ…。
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やっち(プロフ) - お互い好きだったんですか！？凄く甘々になって羨ましい〜 (2022年3月29日 22時) (
レス) @page50 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - 随分前に読んでから好きで、最近ふと読みたくなってまた来ました。大好きです。 (2020年5月3日 10時) (レス) id: 2cd5a2ef25 (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - ebi信号さん» コメントありがとうです^^ 電車で読まれてのですね(笑) 私もこの翔さんには可愛がられたいのでお気持ちお察しです(笑) 楽しんで頂けたようなので本当に嬉しいです。他作品へのコメもありがとうございます！^^ (2019年10月12日 0時) (レス) id: 9cf8dc8670 (このIDを非表示/違反報告)
ebi信号(プロフ) - はい、ダメー。電車で読んじゃダメなヤツー！じわる涙我慢してたのに『くそ可愛がって貰え』って言葉で本気でウッって声が出ちゃったよ。隣にいた大学生の不審な目！もぉーやだ。お家帰って、もっかい読みなおしますー。 (2019年9月7日 20時) (レス) id: 15817c11d2 (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - 夏鈴さん» 楽しんで頂けたようで嬉しいです♪ …って１日で！？それは有難いやら恥ずかしいやら…(笑) 私の想像＆妄想の世界を楽しんで頂けてホッとしています。そしてある程度のエロも欲しいよねと握手を交わせそうです(笑) (2018年8月22日 3時) (レス) id: 9cf8dc8670 (このIDを非表示/違反報告)
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