◇31 (2014/03/12） ページ31
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Ｓ「ほら、行くぞ」
有無も言わさぬ雰囲気の翔さんと、明らかに楽しんでるまーくんの雰囲気に。
私には「断る」という選択肢は残されていないんだ…という事を知り。
若干項垂れながら部屋を出た。
Ｎ「……………」
Ｓ「お、ニノ。メイク宜しくな」
Ｎ「翔ちゃん、マジでコイツ使うの？」
私からは見えなかった位置。
まーくんの後ろ辺りの廊下の壁に凭れて、俯き加減で私に睨みを利かせているのは二宮さんで。
格好はガッツリ『華夜』で。
綺麗にメイクしているからか、その真っ直ぐに向けられる視線の凄みが半端じゃない。
Ｓ「今からコイツ、アシね」
Ｎ「……マジで言ってんの？」
Ｓ「契約書も確認書も書いてもらったし、使えるモノは何でも使う主義ですけど？」
Ｎ「……ちっ」
美少女から繰り出される舌打ちの破壊力たるや…。
うっ…と視界が滲みそうになった私の頭を撫でたのは、まーくんの大きな掌で。
Ａ「だいじょーぶ！オレが責任持って教えるし、おーちゃんも乗り気だしさ」
ね〜！と首を傾げながらニコニコしている表情は、優しいお兄さん…っていう印象で。
二宮さんが、それも気に食わなかったのか、更に舌打ちを重ねた。
Ｓ「こらこら、可愛い子がそういう事しちゃいけませんって何回言ったら覚えるの」
Ｎ「じゃあ、俺が舌打ちしないようにコイツ辞めさせてよ」
Ｓ「……何が気に入らないの」
Ｎ「……ソレ必要？」
Ｓ「言わなきゃ分かんないでしょ…でもね、この子使うのは決定事項。覆さないから」
Ｎ「……みんな、おかしくね？」
ぷいっ！と翔さんに背を向けて、メイクの為に用意された部屋の扉を乱暴に開いて。
閉めた扉がバタン！と大きい音を立てて、私は全身をビクつかせた。
Ｏ「だいじょーぶぅ？」
下の階からは気の抜けたおーちゃんの声が聞こえて。
ははっ…と翔さんは眉毛を下げた。
Ａ「素直じゃないなぁ」
Ｓ「イイ子なのよ？」
そう言っている２人は、やっぱりどこかお兄ちゃんみたいな顔をしていて。
Ｎ「うるせえ！聞こえてんぞ！」
隣の部屋から聞こえる大きい声に。
Ａ「準備してくんね」
Ｓ「下で待ってるから」
はいはい…といった感じに２人は動き出した。
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やっち(プロフ) - 続きが読みたいです (2022年3月30日 6時) (
レス) @page50 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - 卯奈さん» ありがとうございます！…って、わ〜(汗) そうですよねぇ…現状いつになるやらですが頑張りますね！ (2018年4月9日 0時) (レス) id: 9cf8dc8670 (このIDを非表示/違反報告)
卯奈(プロフ) - とっても面白いです！でも次章がなくて一瞬がっかりしちゃいました。更新待ってますねー (2018年4月6日 18時) (レス) id: 2ee62e6d6e (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - のあさん» ありがとうございます！…とはいえ続きの更新がされてなくてガッカリされましたよね(汗) 現在更新中のお話が落ち着き次第カタカタしようと思っておりますゆえ、お待ち頂けるとありがたいです┏〇)) (2018年1月27日 2時) (レス) id: 9cf8dc8670 (このIDを非表示/違反報告)
のあ(プロフ) - ドキドキしてとても楽しかったです！次の更新も楽しみにしてます！！！ (2018年1月26日 14時) (レス) id: aa634c2ad5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒衣
| 作成日時：2017年3月1日 0時
