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「…え？なんで？あれ？なんでＪＵＮがココに…」
目の前には。
たった３年活動しただけで、人気絶頂期にも関わらず姿をくらませてしまった有名モデル。
どの出版社が、どれだけオファーしても首を縦に振らず、全く復帰しない事を世間も悲しんでいる彼が。
ドアを開けて、壁に寄り掛かって、腕を組んで、こっちを見ている。
緩くウェーブのかかった黒髪に、意志の強そうな眉と瞳。
スタイルが良いのは今も健在…どころか実際肉眼で見る本物は、雑誌で見るよりインパクトが強過ぎる。
太めの黒縁眼鏡に手を掛けると、それを外しながら綺麗な形をした唇から溜息が吐かれた。
Ｍ「どうも、松本です」
「……え？」
Ｍ「広報の、松本です」
「……え？」
Ｍ「お話した事ありましたよね？」
「……電話で」
Ｍ「そうです、その松本です」
「……え？」
えっと。
ちょっと待って。
落ち着け、落ち着け。
頭が全然追いつかないんですけど、これは一体どういう状況…。
Ｎ「……ふぇっくしょん！！！」
「ふあっ！？」
Ｍ「あぁ、悪い悪い」
Ｎ「忘れてたよね？２人共、俺の事忘れてたよね？…っつーか、お前…逃げんじゃねえぞ」
「………え？」
Ｎ「コッチはお前が何処の誰か把握済みだからな…逃げようとしても無駄だって言ってんの」
「………え？」
Ｎ「潤くんソイツ隣の部屋に閉じ込めといてよ、翔ちゃんには俺から言うから」
Ｍ「……了解」
いつの間にか隣に立っていた松本さんが、私の腕をグイッと引いて、この部屋から出て行こうとする。
訳の分からない状態のまま連れて来られたのは、私が最初に通された打ち合わせを行う予定の部屋。
ぽい…と部屋に放り込まれるように背中を押され、もたつく足を何とかしながら自分のＰＣの横に手をついて。
今までの出来事を勝手に頭が整理し始めたところで、背後から溜息が聞こえた。
Ｍ「理解できた？」
「……なんとなく」
Ｍ「自分の粗相…分かる？」
「……はい」
Ｍ「…どうなるんだろうね？」
「……え？」
Ｍ「キミの今後の扱い」
その言葉に、恐る恐る松本さんの方を振り向けば。
うけけ…と子供が悪戯してる時みたいな、年齢よりも若い印象を与える笑顔を見せていて。
Ｍ「…どうなるんだろうね？」
今度は悪魔みたいな微笑み。
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やっち(プロフ) - 続きが読みたいです (2022年3月30日 6時) (
レス) @page50 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - 卯奈さん» ありがとうございます！…って、わ〜(汗) そうですよねぇ…現状いつになるやらですが頑張りますね！ (2018年4月9日 0時) (レス) id: 9cf8dc8670 (このIDを非表示/違反報告)
卯奈(プロフ) - とっても面白いです！でも次章がなくて一瞬がっかりしちゃいました。更新待ってますねー (2018年4月6日 18時) (レス) id: 2ee62e6d6e (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - のあさん» ありがとうございます！…とはいえ続きの更新がされてなくてガッカリされましたよね(汗) 現在更新中のお話が落ち着き次第カタカタしようと思っておりますゆえ、お待ち頂けるとありがたいです┏〇)) (2018年1月27日 2時) (レス) id: 9cf8dc8670 (このIDを非表示/違反報告)
のあ(プロフ) - ドキドキしてとても楽しかったです！次の更新も楽しみにしてます！！！ (2018年1月26日 14時) (レス) id: aa634c2ad5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒衣
| 作成日時：2017年3月1日 0時
