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俺にとって、余程一時帰国が楽しかったのか。
その短い期間は、光陰矢の如くあっという間に過ぎて行って。
大晦日から元旦にかけて、あいつらと一緒にニノの爺ちゃんの店で騒いで雑魚寝。
夜中にこっそり抜け出してAサンに電話していたのを雅紀に見つかった時、あいつは絵に描いたようなニンマリ顔をした。
元旦の午後からはAサンに無理矢理お願いして初詣。
引いたおみくじが何とも言えない「小吉」という引きの弱さを彼女に笑われた。
彼女を送ってそのまま実家に顔を出せば、そのまま祖父母の所に連れて行かれ。
「ご挨拶に来ていた」と言う小・中の同級生と久しぶりの再会をして、お互い変わったモンだと話をした。
お世話になってる代議士先生の事務所に挨拶に行ってみれば、俺が抜けた穴が大きいと先輩スタッフに泣きつかれ。
空いてる時間に手伝いをする…なんていうおかしな約束までしてしまって。
「やっぱり仕事出来るんだよ」なんてAサンに褒められて持ち上げられた俺が。
調子に乗って短期バイトよろしくバリバリ働くようになってしまったのは誤算だった。
成人式もスーツで参加して、帰りにニノの爺ちゃんの店に寄ってみれば。
茜に「カッコイイ！」と褒めまくられ、微妙な顔した潤の顔に苦笑いもした。
同窓会までの空いた時間に、親に連れて来られた食事には。
祖父母の家で再会した同級生が、たまたま家族と一緒に来ていたとかで、偶然ってすげえな…なんて話したりもして。
夜に行われた同窓会では、早生まれの理不尽さを烏龍茶にぶつけまくり、周りの世話を焼く立場に居る事が少しばかり切なかった。
それ以外の時間は。
ほとんどAサンと一緒に居た。
『……また言われた』
「今度はなんて？」
『ちょっとの期間なら思う存分イチャコラしてこいよ…って』
「……理解のある家族だね」
やっぱりAサンは恥ずかしそうに俯いて、自分の表情を俺から隠そうとして。
膨れた頬と突き出た唇が可愛くて。
「……隠れないでよ」
『……やだ』
「言う事聞いてくれない人は、いじめちゃおっかな…」
『ちょ……んんっ……』
「ふっ……えっろ……」
『まっ、て……あぁっ……』
「た、っまんね……」
布団に包まって縺れ合いながら、俺の背中にしがみついてくるこの人が、可愛くて堪らない。
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やっち(プロフ) - 続きお願いします! (2022年3月27日 20時) (
レス) @page50 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
aap(プロフ) - このお話の世界観が大好きです。何度も何度も読み直しています。後編も楽しみに待ってます。 (2021年9月7日 11時) (レス) id: 4a13db19c7 (このIDを非表示/違反報告)
和(プロフ) - 後編楽しみに待っています (2020年7月5日 21時) (レス) id: fa0e394fce (このIDを非表示/違反報告)
虹子(プロフ) - こんにちわ。このお話の後半戦は書かれないのですか？続きがとても気になります！待ってますね！ (2019年11月11日 17時) (レス) id: 8a57abc50f (このIDを非表示/違反報告)
ゆぃ(プロフ) - こんばんは。楽しんで拝見させて頂いてます。この続きが気になるのですが、続きは書かないのですか?? (2019年11月5日 20時) (レス) id: f2d39d6227 (このIDを非表示/違反報告)
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