◆29 (2017/04/13) ページ29
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
結局、俺は松岡くん(仕方ないから呼んでやる事にした)の店に強制連行されて、城島くんの店と一緒に裏方業務を手伝う事になってしまい。
それが社会に出てから自分の武器になるなんて事は夢にも思わず、ブーブー言いながらカタカタとキーボードを鳴らしまくっている。
松岡くんの店で仕事をするに当たって俺が提案した条件は、ふたつ。
ひとつめは『姫』とシフトを被らないようにして欲しいという事。
松「なんでだよ！ウチの可愛い可愛い姪っ子のどこが気に入らないんだよ！お前はっ！！」
「……そういうトコでしょ」
松「はぁ！？意味分かんねえな……」
「あんたが『姫』に過保護だっていう事は十分承知してますから、彼女に関して変な誤解を受けたり絡まれたりしないように対策を打ったまでです」
松「なんで対策なんか必要なんだよ」
「……今みたいに、俺の仕事を邪魔してくるからでしょうが！！邪魔なの！！フロアに戻れよ！！」
ただでさえ、今もこうして、俺のデスクの横に椅子を持ってきて、行儀悪く逆向きに座って、背凭れの上に組んだ腕を置きながら左右に揺れていて。
暇さえあれば俺にちょっかい掛けてきて仕事の邪魔してくるっていうのに……その回数が増えないように対処して何が悪いの……。
ふたつめは店でプレイするＤＪのローテーション表を俺にも渡してくれ、という事。
松「お前やらねえのに必要ある？」
「……あのさ、店の音、事務所まで聞こえてくるのは分かってるでしょ」
松「何？嫌いなヤツでもいんの？」
「どうせ聞くなら自分の好みのプレイする人の方が断然良いに決まってるでしょうが……」
松「あっ！分かったぞ！お前〜！！最近やたらと懐いてんなって思ってたんだよ！！」
「懐いて何が悪いの……」
松「だったら俺に先に懐けよ！！」
「懐けって言われて懐くようなバカが居るならお目に掛かってみたいものですけどね」
松「あっ！！可愛くない！！」
何回か松岡くんの店で仕事をするようになってから知り合ったＤＪで、不思議と波長の合う人がいたんだ。
あ、達也さんじゃねえよ？
太一くんっていうんだけど。
太一くんがプレイしに来る時は、なんでか達也さんも来たりするから面倒臭いんだけれど……。
何より時々、飛び入りで長瀬くんが来てギターかき鳴らしてくのが、最高に格好良いんだ。
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やっち(プロフ) - 続きお願いします! (2022年3月27日 20時) (
レス) @page50 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
aap(プロフ) - このお話の世界観が大好きです。何度も何度も読み直しています。後編も楽しみに待ってます。 (2021年9月7日 11時) (レス) id: 4a13db19c7 (このIDを非表示/違反報告)
和(プロフ) - 後編楽しみに待っています (2020年7月5日 21時) (レス) id: fa0e394fce (このIDを非表示/違反報告)
虹子(プロフ) - こんにちわ。このお話の後半戦は書かれないのですか？続きがとても気になります！待ってますね！ (2019年11月11日 17時) (レス) id: 8a57abc50f (このIDを非表示/違反報告)
ゆぃ(プロフ) - こんばんは。楽しんで拝見させて頂いてます。この続きが気になるのですが、続きは書かないのですか?? (2019年11月5日 20時) (レス) id: f2d39d6227 (このIDを非表示/違反報告)
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