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「……なんで俺がこんな事」
松「手先不器用で頭ん中器用ならコレの方が合ってるし店にも助かるからだよ」
「……だからってなんで俺が」
松「俺も助かってるよ〜？眼鏡でスーツでネクタイなお前が店ん中歩くだけで客寄せになってんだからな」
「……裏口使わせてよ」
松「無い無〜いそんなモン無〜い！平日の就活終わりだけの仕事だけにしてやってんだから、有難く思えよ」
結局。
セミナーやら企業訪問やらの就活をしながら、夕方から夜の時間帯に松岡(心の中で呼び捨て)の店で恩返しなう。
黒服的な仕事に抵抗があった俺の思考を見透かすように、裏方の事務仕事を任されまくっている。
代議士先生の事務所でバイトをしていた経験が活かされてるのか、この人達の店の杜撰な管理体制には開いた口が塞がらなかったが。
それで城島くんにも有難がられて重宝されてるのだから、恩返しになっているのは間違いなさそうだから、少しばかり安心した。
……のも、束の間。
？「お〜！翔じゃん！」
「……………げ」
松「お疲れ。部屋空けてあるから入っといていいよ」
？「おう、サンキュー」
「……いらっしゃいませ」
？「ちょっとは笑えよイケメンが台無し。そろそろ考えてくれた？ウチの事務所に来いよ」
「……達也さん、お断りです」
達「……ったく、つれねえなぁ」
松岡(以下省略)の店で仕事をするようになって、頻繁に絡んで来られるようになったのが、この人で。
最初は俺のビジュアルを気に入って、「俺に任せればスターになれる」とか何とか言ってきた。
それを断り続けていたら、今度は松岡くんから何を聞いたのか「ウチで働け」とか言うようになって。
それを断り続けていたら、「何でもいいからウチの事務所に来い」と挨拶ばりに言うようになってきた。
そんな彼は、松岡くんの店に来ている客の中から、磨けば光る逸材を見つけては自分の事務所と契約を結んで。
その中から何人もテレビの向こう側の世界に送り込んでいるんだから、その手腕たるや…。
達「俺の秘書でも良いぞ」
「……ごゆっくりどうぞ」
達「ユニットでも組むか」
「……お２階はアチラです」
達「ちょっとは構えよ〜！」
「……いってらっしゃいませ」
ひとしきり絡まれた後は、俺は事務所に籠ってひたすらＰＣと向き合うんだ。
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やっち(プロフ) - 続きお願いします! (2022年3月27日 20時) (
レス) @page50 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
aap(プロフ) - このお話の世界観が大好きです。何度も何度も読み直しています。後編も楽しみに待ってます。 (2021年9月7日 11時) (レス) id: 4a13db19c7 (このIDを非表示/違反報告)
和(プロフ) - 後編楽しみに待っています (2020年7月5日 21時) (レス) id: fa0e394fce (このIDを非表示/違反報告)
虹子(プロフ) - こんにちわ。このお話の後半戦は書かれないのですか？続きがとても気になります！待ってますね！ (2019年11月11日 17時) (レス) id: 8a57abc50f (このIDを非表示/違反報告)
ゆぃ(プロフ) - こんばんは。楽しんで拝見させて頂いてます。この続きが気になるのですが、続きは書かないのですか?? (2019年11月5日 20時) (レス) id: f2d39d6227 (このIDを非表示/違反報告)
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