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城「この辺もね、最近は昔よりマシになったんよ。だからな、キミに暴れまわられても迷惑やねん」
「……………」
城「何があったんか知らんけど、俺らで力になれる事もあるかもしれんやん」
松「だってコイツ言わないでしょ」
「コイツって止めて下さい」
知らない人に「コイツ」呼ばわりされるのだけは、どうしても気に入らない。
それが自分を睨むような視線で見てくる相手なら尚更。
世話になった恩はあるし、それをそのままにしておくつもりも毛頭無いが、気に入らないものは気に入らない。
松「名前知らねえよ」
「……櫻井です」
松「下は」
「……翔です」
松「翔はさ、なんであんなに暴れ回んだよ。最近この辺で噂になってるよ」
「……呼び捨て」
松「うるせえな、年下だろ」
城「んも〜、２人共落ち着いて話す事も出来んのか…」
使った器を水切りして布巾で拭って棚に戻している間に、城島くんは俺達の為にコーヒーを淹れてくれた。
その香りが、昔から嗅ぎ慣れた香りに似てて、カッとなってた気持ちがじんわり落ち着いてくる。
城島くんに溜息をつかれた松岡くんは、唇を尖らせながらやはり納得はしていなくて。
城「俺達に話してみぃ。ちっとは力になれると思うんよね…コッチの世界なら尚更や」
松「俺もこの人も、そういう店にも人種にも顔が利くから。暴れ回られる位なら手伝ってやるよ」
「お世話掛けるばかりなのは個人的に好みじゃない…です」
松「だったら俺の店手伝ってよ。あ、この人のでも良いけどさ。翔、頭イイんだろ？」
「……頭良いのと賢いのは別物ですよ」
松「ったく…ああ言えばこう言う」
城「なら…俺らの店、手伝ってくれる？翔くんのやれる事で構わんし、最初から難しい事なんて求めんし」
松「俺らの店、拠点にして情報でも何でも集めりゃいいじゃん。翔みたいなタイプ店に居たら客寄せになるから助かるしな〜」
「……客寄せって」
松「なるだろ。自分の武器を最大限に使わないなんて勿体ねえ事してねえだろうな、お前」
コーヒーの香りが鼻を擽る。
とても、落ち着く香り。
まるで…まるでこの香りは…。
松「黙ってりゃイケメンだしよ」
城「こらこら…」
「……黙ってりゃって何だよ」
松「ほら出た！口悪ぃの！」
「あんた、ほんっと煩い…」
◆23 (2017/2/25)→←◆21 (2017/2/24)
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やっち(プロフ) - 続きお願いします! (2022年3月27日 20時) (
レス) @page50 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
aap(プロフ) - このお話の世界観が大好きです。何度も何度も読み直しています。後編も楽しみに待ってます。 (2021年9月7日 11時) (レス) id: 4a13db19c7 (このIDを非表示/違反報告)
和(プロフ) - 後編楽しみに待っています (2020年7月5日 21時) (レス) id: fa0e394fce (このIDを非表示/違反報告)
虹子(プロフ) - こんにちわ。このお話の後半戦は書かれないのですか？続きがとても気になります！待ってますね！ (2019年11月11日 17時) (レス) id: 8a57abc50f (このIDを非表示/違反報告)
ゆぃ(プロフ) - こんばんは。楽しんで拝見させて頂いてます。この続きが気になるのですが、続きは書かないのですか?? (2019年11月5日 20時) (レス) id: f2d39d6227 (このIDを非表示/違反報告)
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